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TOIEC985点を取得した元高校教員が、使える例文を用いながら、苦手な人にも分かりやすく英文法を解説します。

【高校英文法をやり直したい人必見】助動詞「used to」を丁寧に解説!入試にも出ます!

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最後に紹介する助動詞はused toです。

(参考書にはneedも載ってますが、入試には出ないし、イギリス英語でしか使われないし、無視します!)

一般動詞「使う」のuseの過去形、過去分詞形とは違い、

used toのsの音は濁りません。

 

used to

意味はひとつしかありません。

過去の習慣、状態

「かつて~していた、だった」

・過去形との違いは、
過去形は単に過去のある時点でのことだけを述べていて、
現在については述べていません。

それに対しused toは過去はそうだったが、
現在は違うというニュアンス
が含まれます。

例:He used to play tennis.
「彼はかつてテニスをしていた」
(=今はもうしていない)

例:I used to like him.
「私はかつて彼が好きだった」
(=今はもう好きじゃない)

例:There used to be a school here.
「かつてここには学校があった」

 There was a school here.との違いは、
used toは過去を懐かしむニュアンスがあり、
現在はもうその学校がないという意味も含まれる。

一方、過去形There was~は、
ただ単に過去のある時点で学校がここにあった
と言っているだけで、
現在はどうかは含まれていない。

例えば、
「前にここを通った時に学校を見かけたな」
くらいのニュアンス

 

以前紹介した助動詞wouldも同じく、
「かつて~したものだった」
という意味がありましたよね?

そこでも説明したused toとの違い、
まったく同じものを張り付けておきます。↓

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f:id:chachachambo:20170411214237p:plainwouldとused toの違いf:id:chachachambo:20170411214237p:plain

 ①used toは
「今はそうではないが、以前は~だった」
という過去との対比の意味を示すが、
wouldは「以前は~だった」
と回想している場合が多く、
現在はどうかについては示していません。

例:My grandmother used to take her dog for a walk every morning.
「祖母は毎朝犬の散歩に行っていた(今は行っていない)」

例:My grandmother would often take her dog for a walk every morning.
「祖母は毎朝犬の散歩に行っていた(今はどうかは述べていない)」

 

②used to は動作動詞にも状態動詞も使えますが、
wouldは動作動詞のみに使え、
状態動詞には使うことができません。

例:〇I  used to like him.
(likeという状態動詞にもOK)
「私はかつて彼が好きだった」

例:〇 I used to study French.
(studyという動作動詞にもOK)
「私はかつてフランス語を勉強していた」

例:× I would like him.
(likeという状態動詞にはNG)

 

③wouldには「意志」のニュアンスがあるので
「いつも好きこのんで」
という雰囲気が伝わる。

 

④wouldは過去の話であることが明白な文脈の中か、
単独の場合は過去の時を示す副詞語句と用いるが、
used toはその必要はありません。

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この助動詞used to。
会話でよく使います。

そして入試でも狙われます。
以下をよく確認してください。

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f:id:chachachambo:20170411214237p:plain助動詞used toと形容詞used tof:id:chachachambo:20170411214237p:plain

入試に出るよ!

used to【助】かつて~していた

used to【形】~に慣れている

このふたつ、全く同じつづり、同じ発音です。

でも助動詞と形容詞だから使い方はもちろん違います。

だから入試に狙われます。

 それではひとつずつ見てみましょう。

●used to【助】かつて~していた

助動詞なので、
うしろには動詞の原形がきます。

例:He can swim.  
    助 原形

  He used to live in Japan.
                助   原形
 「彼はかつて日本に住んでいた」

一方・・・

●used to 【形】~に慣れている

うしろには名詞か動名詞(~ing)がきます。

そして前にはbe動詞か、
「~になる」という意味の動詞become, getなどが使われます。

例:He is used to living in Japan.
                       動名詞
 「彼は日本に住むことに慣れている」

例:He will get used to Tokyo soon.
                                        名詞
「彼はすぐに東京に慣れるでしょう」

 

★こういう風に入試に出ます。
問、以下の( )に当てはまるもの①~④から選び答えなさい。
1、The foreigner was used to (        ) Japanese food.
  ①eat     ② eating     ③ have eaten    ④being eaten

2.He used to (       ) in Tokyo. Now he works in Osaka.
  ① work  ② working   ③ have worked  ④ being worked

 答えは1が②、2が①です。

1、は「その外国人は日本食を食べることに慣れていた」という意味。
The foreigner was という風にbe動詞があるのだから、
形容詞のused to「~に慣れている」なので、
後ろは必ず名詞動名詞しか来ません。

2.はHeと主語が来てすぐused toなので、
助動詞のused toだとわかります。
なので、後ろには必ず動詞の原形しか来ません。

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これで助動詞の紹介は終わります。

次は《助動詞+have+過去分詞》という使い方を紹介します。

これ、会話でも使えるので、しっかり勉強しましょう!