最後に紹介する助動詞はused toです。
(参考書にはneedも載ってますが、入試には出ないし、イギリス英語でしか使われないし、無視します!)
一般動詞「使う」のuseの過去形、過去分詞形とは違い、
used toのsの音は濁りません。
used to
意味はひとつしかありません。
過去の習慣、状態
「かつて~していた、だった」
・過去形との違いは、
過去形は単に過去のある時点でのことだけを述べていて、
現在については述べていません。
それに対しused toは過去はそうだったが、
現在は違うというニュアンスが含まれます。
例:He used to play tennis.
「彼はかつてテニスをしていた」
(=今はもうしていない)
例:I used to like him.
「私はかつて彼が好きだった」
(=今はもう好きじゃない)
例:There used to be a school here.
「かつてここには学校があった」
There was a school here.との違いは、
used toは過去を懐かしむニュアンスがあり、
現在はもうその学校がないという意味も含まれる。
一方、過去形There was~は、
ただ単に過去のある時点で学校がここにあった
と言っているだけで、
現在はどうかは含まれていない。
例えば、
「前にここを通った時に学校を見かけたな」
くらいのニュアンス
以前紹介した助動詞wouldも同じく、
「かつて~したものだった」
という意味がありましたよね?
そこでも説明したused toとの違い、
まったく同じものを張り付けておきます。↓
wouldとused toの違い
①used toは
「今はそうではないが、以前は~だった」
という過去との対比の意味を示すが、
wouldは「以前は~だった」
と回想している場合が多く、
現在はどうかについては示していません。
例:My grandmother used to take her dog for a walk every morning.
「祖母は毎朝犬の散歩に行っていた(今は行っていない)」
例:My grandmother would often take her dog for a walk every morning.
「祖母は毎朝犬の散歩に行っていた(今はどうかは述べていない)」
②used to は動作動詞にも状態動詞も使えますが、
wouldは動作動詞のみに使え、
状態動詞には使うことができません。
例:〇I used to like him.
(likeという状態動詞にもOK)
「私はかつて彼が好きだった」
例:〇 I used to study French.
(studyという動作動詞にもOK)
「私はかつてフランス語を勉強していた」
例:× I would like him.
(likeという状態動詞にはNG)
③wouldには「意志」のニュアンスがあるので
「いつも好きこのんで」
という雰囲気が伝わる。
④wouldは過去の話であることが明白な文脈の中か、
単独の場合は過去の時を示す副詞語句と用いるが、
used toはその必要はありません。
この助動詞used to。
会話でよく使います。
そして入試でも狙われます。
以下をよく確認してください。
助動詞used toと形容詞used to
入試に出るよ!
used to【助】かつて~していた
used to【形】~に慣れている
このふたつ、全く同じつづり、同じ発音です。
でも助動詞と形容詞だから使い方はもちろん違います。
だから入試に狙われます。
それではひとつずつ見てみましょう。
●used to【助】かつて~していた
助動詞なので、
うしろには動詞の原形がきます。
例:He can swim.
助 原形
He used to live in Japan.
助 原形
「彼はかつて日本に住んでいた」
一方・・・
●used to 【形】~に慣れている
うしろには名詞か動名詞(~ing)がきます。
そして前にはbe動詞か、
「~になる」という意味の動詞become, getなどが使われます。
例:He is used to living in Japan.
動名詞
「彼は日本に住むことに慣れている」
例:He will get used to Tokyo soon.
名詞
「彼はすぐに東京に慣れるでしょう」
★こういう風に入試に出ます。
問、以下の( )に当てはまるもの①~④から選び答えなさい。
1、The foreigner was used to ( ) Japanese food.
①eat ② eating ③ have eaten ④being eaten
2.He used to ( ) in Tokyo. Now he works in Osaka.
① work ② working ③ have worked ④ being worked
答えは1が②、2が①です。
1、は「その外国人は日本食を食べることに慣れていた」という意味。
The foreigner was という風にbe動詞があるのだから、
形容詞のused to「~に慣れている」なので、
後ろは必ず名詞か動名詞しか来ません。
2.はHeと主語が来てすぐused toなので、
助動詞のused toだとわかります。
なので、後ろには必ず動詞の原形しか来ません。
これで助動詞の紹介は終わります。
次は《助動詞+have+過去分詞》という使い方を紹介します。
これ、会話でも使えるので、しっかり勉強しましょう!