元教員が分かりやすく教える英文法

ばか丁寧な高校英文法

TOIEC985点を取得した元高校教員が、使える例文を用いながら、苦手な人にも分かりやすく英文法を解説します。

【高校英文法をやり直したい人必見】「話法」を丁寧に解説!

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ドナルド・トランプが「私は(メキシコとの国境に)壁を作る」と言った。

と言いたい時、英語では2つの言い方(話法)があります。

 

①直接話法(direct speech)

Donald Trump said "I will build a wall"

②間接話法(reported speech)

Donald Trump said that he would build a wall.

 

直接話法は人の言った内容を "   "(日本語で言う「 」)でそのまま表します。

間接話法は人の言った内容を話し手の言葉に置き換えて表します。

間接話法は、↑の文章で言うと、"I"を"he"に変えるなど、いくつか注意点が必要なので、それを勉強していくのが話法のポイントです。

はじめに

 ●直接話法を間接話法に書き換える時のポイント●

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①伝達動詞(主節の「~と言った」にあたる動詞)を伝達する内容によって変える

②人称代名詞を「話し手から見て誰なのか」を考えて変える

時制の一致のルールに従う

④時や場所を「話し手から見ていつ/どこなのか」を考えて変える

例:here→there 、today→that day、tomorrow→the next day

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 直接話法→間接話法への書き換え

色んなパターンの書き換えを詳しく見ていきましょう

伝達内容が平叙文の時

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意味:スティーブが私にその日は早退すると言った。

●ポイント

①伝達動詞"said to 人" を "told 人 that ~"に変えます。もちろん「that【接】~ということ」は省略してもOK

②人称代名詞 "I"を"he"に変えます

③時制の一致をしましょう。willを過去形のwouldに変えます

④todayをthat dayに変えます

 

もうひとつ例文を見てみましょう

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意味:彼女はお姉さんがその前の日に赤ちゃんが生まれたと言っていた。

●ポイント

①伝達動詞"said to 人" を "told 人 that ~"に変えます。もちろん「that【接】~ということ」は省略してもOK

②人称代名詞 "my"を"her"に変えます

③時制の一致をしましょう。過去形hadを過去完了had hadに変えます

 (「赤ちゃんが生まれた!」と言ったのが過去、それより前に赤ちゃんが生まれたから過去完了)

④yesterdayをthe day beforeに変えます

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伝達内容が疑問文の時

・一般疑問文
(yes/noで答えられる疑問文)

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意味:その男は、私にその時誰かと付き合っているかどうかたずねた。

●ポイント

①伝達動詞"said to me" を "asked me"に変えます。
 一般疑問文の時には「~かどうか」を表す【接】if か【接】whetherを使います。
 この時後ろの語順がS'+V'になるのに注意!

②人称代名詞"you"を"I"に変える

③時制の一致をしましょう。"are"を"was"に変えます

④nowをthenに変えましょう

あとは、"?"を"."に変えましょう

 

もうひとつ例文を見てみましょう。f:id:chachachambo:20171116210224p:plain

意味:彼は私にその日雨が降るかどうかたずねた。

 

・特殊疑問文
(疑問文で始まる疑問文)

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 意味:彼は私にいつフランスに発つのかたずねた。

●ポイント●

①伝達動詞"said to me" を "asked me"に変えます

 特殊疑問文の時には語順を、
 疑問詞+S'+V'にします。

 そう、間接疑問で解説したあの語順です。

②人称代名詞"you"を"I"に変える

③時制の一致をしましょう。"are"を"was"に変えます。

 あとは、"?"を"."に変えましょう。

 

もうひとつ例文を見てみましょう。

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意味:彼女は私にその時何をしていたのかたずねた。

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伝達内容が命令文の時

・肯定の命令文「~しなさい」

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意味:彼は私に試験に向けて必死に勉強するように言った。

●ポイント●

①伝達動詞"said to me, Study" を "told me to study"に変えます。

 tell 人 to+動詞の原形で「人に~するように言う」です(参照

②人称代名詞を"your"から"my"に変えます。

 

・否定の命令文「~するな」

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意味:彼は私に時間を無駄にしないようにと言った。

●ポイント●

①伝達動詞"said to me, Don't" を "told me not to"に変えます。

 tell 人 not to+動詞の原形で「人に~しないように言う」です。(参照

②人称代名詞を"your"から"my"に変えます。

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伝達内容がpleaseの文の時

・肯定のお願い「~してください」f:id:chachachambo:20171116155026p:plain

意味:アンは私に宿題を手伝ってと頼んだ。

●ポイント●

①伝達動詞"said to me, Please" を "asked me to"に変えます。

 ask 人  to+動詞の原形で「人に~するように頼む」です。(参照

②人称代名詞を"me"から"her"に、"my"を"her"に変えます。

 

・否定のお願い「~しないでください」f:id:chachachambo:20171116155030p:plain

意味:ベンは私に彼がしたことを誰にも言わないでと頼んだ。

●ポイント●

①伝達動詞"said to me, Please don't" を "asked me not to"に変えます。

 ask 人 not to+動詞の原形で「人に~しないように頼む」です。(参照

②人称代名詞を"I"から"he"に変えます。

③what he didを過去完了のwhat he had doneにしてもOK。

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伝達内容がLet'sの文の時

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意味:彼らは私にプロジェクトに取り掛かりましょうと提案した

●ポイント●

①伝達動詞"said to me," を "suggested to me"に変えます

 suggestという動詞は "suggest 人 (that) S' (should) V' " という形で使います

(suggest 人 to+動詞の原形ではない!)(参照←この内容とても重要なので要復習)

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伝達内容が感嘆文の時

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意味:彼女は私がなんて素晴らしい生徒なんだと感激した。

●ポイント●

①伝達動詞"said"を"exclaimed"に変える(別にexclaimじゃなくてもいいけど・・・)

感嘆文は"What a 形+名+S+V!"という形でもともとS+Vの語順になっているので、間接話法に書き換えても、語順はそのまま。