元教員が分かりやすく教える英文法

ばか丁寧な高校英文法

TOIEC985点を取得した元高校教員が、使える例文を用いながら、苦手な人にも分かりやすく英文法を解説します。

格安留学のススメ

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英語を勉強していたら誰もが一度は思うでしょう、『留学したい』と。

 私も、中学生の頃から常に思っていました。

でもうちは、特別お金持ちではないし、兄弟もいるから自分だけに莫大な教育費をかけてもらって海外に行きたいとは言えませんでした。

 

そんな私ですが、

中3の時にオーストラリアに2週間

高2の時にアメリカに1ヶ月

大学3年の時にアメリカに1年

行きました。

 

格安で!!!

(高2のアメリカなんてタダ!笑)

 

『お金ないから留学はできない』
と諦めないでください!!
チャンスはいたるところに転がっています。

 

それでは実際に私の格安海外体験の内容を説明します。

中3  オーストラリア

●プログラム
住んでいる市が主催する、中高生向けの海外研修

●場所
オーストラリア(ケアンズ、ブリスベン、ゴールドコースト)

●期間
2週間

●内容
市内観光、植林ボランティア、
農場ステイ、現地学生との交流会

●選考
日本語による面接

●効果
中3でたった2週間。
しかも他の日本人中高生と。
これで英語が喋れるようになるわけありません。

でも、それまで習った英語を使ってみて
『通じた!』『もっと勉強したい!』
と思える、良い経験になりました。

●費用
32万円のうち半額を市が負担してくれたので
実質16万円(飛行機代、滞在費全て含む)

 

高2  アメリカ

●プログラム
住んでいる市が毎年、
アメリカにある姉妹都市と
高校生3人ずつを交換して
ホームステイさせるというプログラム

●場所
アメリカ
(ワシントン州シアトル近郊)

●期間
1ヶ月

●内容
1ヶ月間、現地家庭にホームステイ
(アメリカの市の募集に応募してきたボランティアの家庭なので、
お金儲けを目的にしておらず、
とても良い人でした)

●選考
倍率10倍から
一次試験は筆記試験、
二次試験は英語での面接
(その場でトピックをくじで引いて即興でスピーチ)
を運良くクリアしました。

●費用
全て市が負担!!!
(ありがとう!ふるさと!!)

●効果
学校の試験や模試では
英語だけはとてもいい成績をもらっていた私は
少し天狗になっていました。

『これだけ勉強してるからアメリカで楽しく喋れるだろう』と。

しかし!
文法の正しさを気にしたり、
通じるか怖いという気持ちが邪魔して、
思っていたほど喋れずとても悔しい思いをしました。

この悔しさが今の私に繋がっていると思います。

●注意
市の代表として行かせてもらったので、
行く前は市長に挨拶、出発式、
現地でも市長表敬訪問、
帰国後も報告会等がありました。

今でもアメリカから
市長さんや市議会議員が
数年に一度来られる時には
パーティーに参加したり、
通訳ボランティアをすることもあります。

(もちろん帰国後のボランティアは強制ではありませんが、
市のお金で行かせてもらったことに対する少しでもの恩返しと
自分の語学力維持のために私は積極的に参加したいと思っています)

そういうのが苦手な人は、
こういうプログラムは向かないかもしれません。

 

大学3年 アメリカ

詳しくはこちらに書いています⇩

●プログラム
大学からの交換留学
(現地でとった単位は日本の大学の単位に交換できる)

●場所
アメリカ、ペンシルバニア州、ピッツバーグ大学

●期間
1年間

●内容
アメリカ人大学生と同じように授業を受け、
アメリカ人と同じ寮に住みました。

●選考
TOEFL-の点数と日本語での面接

募集要項には『TOEFL-PBT 550点以上』と書いてあり、
私の点数は600点でした。
(私のTOEFLやTOEICの点数はこの記事で詳しく書いています)

●受かるまでの経緯
大学生の間に、どうしても交換留学したくて、
大学1年の時から校内審査とそれに必要なTOEFLを受け続けました。

大学1年の時に受けたイギリスの大学は不合格。
(当時のTOEFL-PBTは547点

大学2年の時に受けたオーストラリアの大学は補欠合格→結局ダメ。
(当時のTOEFL-PBTは583点

途中、交換留学を諦めてカナダにワーホリに行こうかと本気で考えましたが、
「語学学校に行って学習する英語なら、日本でもできる」
「どうせ行くならレベルの高い勉強がしたい」と思い、
再チャレンジし大学3年で
ようやくピッツバーグ大学に交換留学できることになりました。
(当時のTOEFL-PBTは600点

●費用
日本の大学に学費を納めればアメリカの学費は無料\(^o^)/
私が通っていた日本の大学の学費は年間約50万円
ピッツバーグ大学の学費は年間約250万(当時)
50万円で250万円の教育を受けさせていただきました!
しかも、交換留学に合格した人の中で
TOEFLの最高得点者に、
日本学生支援機構(通称:JASSO)から
毎月8万円の奨学金(返済なし)
をもらえる制度があり、
運良くその奨学金をいただきました。

ルームメイトと部屋をシェアする
ダブルルームの寮に住みましたが、
その費用が25万円×2学期=50万円

寮にキッチンは一切ないので、
学生はみんな、
キャンパス内にあるカフェテリア等で食事をしていました。

そのミールプランが20万円×2学期=40万円

合計すると
・学費(日本の大学に) 年間50万円
・寮 年間50万円
・食費 年間40万円

合計140万円

 

そこから給付された奨学金
(月8万円×10か月分=80万円)
を差し引くと、
アメリカの大学に1年間で60万円
という破格で留学したことになります。

(もちろんこのほかに、往復の航空券、遊びに行くお金や長期休み中、寮が閉まるので高校の時のホームステイ先に遊びに行ったりした航空券のお金はプラスでかかりました)

 

●効果
アメリカ人の学生と同じように課題をこなし、
試験を受け単位をもらうのは大変でしたが、
本当によく勉強しました。

そして色んな国からの留学生、
アメリカ人の友だちとよく遊びました。

この交換留学に受かるまでの勉強を含め、
この経験で英語を使うことにかなり慣れたと思います。

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以上が私の格安留学の内容でした。 

まとめ

もう一度言いますが、
「お金がないから・・・」
と留学を諦めないでください。

格安で留学する方法はたくさんあります。
ただ、そのためには、
選考を突破するための努力が必要です。

でも、逆にそれがいいんです!!!!

お金さえ払えば誰でも行ける留学に行くより、
努力して選ばれて行く留学のほうが絶対自分の力になります。

現地にいる間が「留学」ではありません。
むしろ、
それまでにどれだけ準備して勉強してきたかが大切です。
お金だけ払って、
たいして勉強もせず現地に渡るより、
現地に渡るために(選考に受かるために)
勉強してから現地に渡ったほうが、
語学力の伸びも全く違います。

私の偏見ですが、
お金持ちの家庭に生まれ、
楽して留学に来た人より、
普通の家庭に生まれ、
お金の価値を理解して、
努力して留学した人のほうが、
現地でも必死で勉強していたように思います。

 

以前紹介したこの言葉の通りです!

Remember that not getting what you want is sometimes a wonderful stroke of luck.

「欲しいものが手に入らないことは、
時に、思いがけない幸運であるということを覚えておきましょう」

 

だから、是非是非みなさん格安留学してください 

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