今日からは実際に英作文の問題の解説をしていきます。
英作を解く時の注意点
まずは模範解答も辞書も見ずに自分の力だけで書いてみましょう。
先に模範解答をちらっとでも見てしまうと、書けた気になってしまうし、入試本番はもちろん何も見ずにゼロから書き始めるわけですから、それに慣れましょう。
これから私独自の模範解答も紹介しますが、もちろん私も模範解答を見ずに書きます。
どうしても書けない時だけ辞書を使ってみましょう。
もちろん解き終わった後は、いくらでも辞書を見てもいいですよ!辞書をひくことはとっても大切ですから。
最後に模範解答を見て答え合わせをしてみましょう。
模範解答を見ながら「あ~!こういう表現があったか!いただき!」と自分の引き出しに良い表現をストックしていきましょう。
自分が書いた文章と違うけど、これでも意味は通じるかな?と疑問に思ったら、コメントに質問してもらってもいいし、学校の先生に聞いてみてください。
「こんな表現あるのかな?」と思ったら、便利なgoogleを使うといいですよ!
例えば「何か新しいことを学ぶ」を英語にしたい時、「んー。learn something newはどうかな?」と思ったとします。
googleで " learn something new"というふうに、" "に挟んで検索すると、
19,200,000件もヒットしました。ってことは「よく使われる表現だなー。採用!」となるわけです。
文法的に間違った表現を試しに入力してみます👇
たった5件しかヒットせず。しかも英語ではなさそうなタイトルが出てきました。きっと英語のネイティブじゃない人が同じような間違いをしただけのようです。
という風にgoogle検索、とても便利です。
それでは、問題にいきます。
前回ちらっと出てきた例文からいってみましょう。
問題1
楽しむことと、失敗から何か建設的なことを学ぶことの方に気持ちを集中しはじめた。
それでは、ノートとペンを出して英作してみてください。
模範解答を見てはダメですよー。
前回説明しましたが、まずはSVを考えましょう。
・S=「私」(日本語では省略されてますが)
・V=「気持ちを集中しはじめた」
※「気持ちを集中しはじめた」の「気持ち」はなくてもいいです。日本語では「気持ちを集中する」というけど、英語では"concentrate on ~"や"focus on ~"だけで通じます。
・O=「楽しむこと」と「失敗から何か建設的なことを学ぶこと」の2つ。~することだから、動名詞~ingを使います。
これで文構造ができあがり。
・「学ぶことの方」の「の方」は無視!バカ真面目に全部訳さなくてもいいんです。
・「楽しむ」という表現には要注意です。
例:「とても楽しみました」⇒ × I enjoyed very much.
enjoyという動詞は必ず後ろに目的語を置かなければいけません。「パーティーを楽しんだ」ならenjoyed the partyとすんなり書けるのですが、「楽しみました」だけの時、多くの生徒がI enjoyed.と書いてしまいます。「楽しみました」と言いたい時は、enjoyed ~selfです。私ならenjoyed myselfです。
例:「とても楽しみました」⇒〇 I enjoyed myself very much.
〖私が受験生ならこう書きます〗
I started focusing on enjoying myself and learning something constructive from my mistakes.
〖模範解答〗
I started to concentrate on enjoying myself and learning constructively from my mistakes.
2つの模範解答を見比べるとあまり大差はないですね。つまり、これくらいしか言いようがないんです(笑)
「~しはじめる」はstart ~ingでもstart《to+動詞の原形》でもどちらでもOK。startedの代わりにbeganでもOK。
「何か建設的なことを学ぶ」は私はそのまま英語にしましたが、模範解答はlearning constructively「建設的に学ぶ」としていますね。「ふむふむ、その表現かっこいいな」という感じで自分の引き出しにストックしていくわけです。
こんな感じで英作文の問題に取り組んでいきます。
最初からうまく書ける人はいないから大丈夫。
Every artist was first an amateur.
by Ralph Waldo Emerson
「どんな芸術家も最初は素人だった」