よく長文などで見かける"thoose who"の"those"って何者ですか?
後方照応的用法のthoseと呼ばれるものです。
名前は難しそうですが、難しくないし、書き言葉でよく目にする表現です。
どんな役割があるんですか?
「後ろに関係代名詞whoが来るよ!」とお知らせする役割があるんですよ
thoseと聞いてまず思い浮かべるのは
【代】それらの、あれらの
という意味だと思います。
しかし後方照応的用法のthoseには
「それら、あれら」という意味はありません。
後方照応的用法のthoseの役割は、
ただ単に
「後ろに関係代名詞whoが来るよ」
とお知らせしているだけ
だと思ってください。
those A who ~
「~するA」
の形で使います。
Aには複数の人が入ります。
例:Those students who participated in the program had a great time.
「プログラムに参加した生徒たちは楽しい時間を過ごした」
thoseがあるけど「それらの生徒」とは訳しません。
thoseは「後ろにwhoが来るよ」
と知らせるだけの役目です。
こんなイメージ👇
よく目にするし、長文問題にもちょいちょい顔を出すのがこれ👇
those A who ~「~するA」
のAにpeopleが入る時は、
peopleを省略します。
さっきの例文をstudentsではなくpeopleを使うとこうなります。
→Those who participated in the program had a great time.
「プログラムに参加した人たちは楽しい時間を過ごした」
those who ~
「~する人々」と覚えましょう!
例:those who enjoy running
「ランニングを楽しむ人々」
そしてさらに厄介なのがこれ
those who ~の後にbe動詞が来る場合は、
who+be動詞をまとめて省略することがあります。
例:Those people who were present were opposed to the plans.
「出席していた人たちは計画に反対した」
*present【形】出席している
*be opposed to A「Aに反対する」
この文章は省略するとこうなります
→Those present were opposed to the plans.
・後方照応的用法thoseには「それら」という意味はない。
・ただ単に「後ろに関係代名詞のwhoが来るよ」とお知らせする役割。
・those A who ~で
「~するA」と訳す
・Aに一般の人々を表す"people"が入って
"those people who"となる時、
peopleは省略できる。
→those who ~で
「~する人々」という意味
・those who ~の後にbe動詞が来る場合は、
who+be動詞をまとめて省略することがある。
以前紹介した、オバマ前大統領のtweetにも登場していました。
(一文目は 以前の記事参照)
To all those lucky enough to be a dad, Happy Father's Day!
この文章、省略する前はこんな感じでした👇
*形容詞 enough to+動詞の原形「~するだけ十分形容詞」
「幸運にも父親になれた全ての人たちへ、父の日おめでとう!」
オバマさん、まだまだthose whoを使います!
Our hearts go out to those killed and wounded in Manchester.
この文章は省略する前はこうでした👇
「我々の心はマンチェスターで亡くなったり負傷した人々のそばにあります」
*one's heart goes out to A
「~の心はAに向かう」→「~の心はAのそばにあります」
お悔みの気持ちを伝える時などによく使う表現です。
*wounded「負傷した」の発音はよく入試に狙われます!
Americans will always stand shoulder to shoulder with the people of the UK.
「アメリカ人はいつでもイギリスの人たちに協力します」
*stand shoulder to shoulder with A「Aと協力し合う」
もっとthose whoを使った文を見たい方はこちら⇩