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TOIEC985点を取得した元高校教員が、使える例文を用いながら、苦手な人にも分かりやすく英文法を解説します。

【高校英文法をやり直したい人必見】「仮定法の基本」を丁寧に解説!

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今日から仮定法を解説します。

「仮定法嫌いー!」と言う人が多いですが、全然難しくありません。

基本的なルールを覚えさえすれば、余裕です!

頑張って勉強しましょう。

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仮定法とは、現実と異なること、現実にはありえないことを想像して言う時に使う表現です。

例えば「もし私が今1億円持っていたら」「もし私が透明人間だったら」というのが仮定法です。

「もし明日晴れたら」は仮定法ではありません。だって明日が晴れる可能性はじゅうぶんあるから

「もし~だったら」というのが仮定法の基本的な形ですが、それ以外にもたくさん表現があって、意外と普段の会話でも使うので、マスターしておくととても便利ですよ。

苦手な人が多いので、入試にもよく狙われます。

それでは詳しく見てみましょう。

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仮定法のルール

①現実と異なること、現実にはありえないことを想像している

②時制はひとつ前にずらす

例:現在のことを想像するなら過去形

「もし私が今1億円持っていたら」

If I had 100 million yen right now,

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例:過去のことを想像するなら大過去(had+過去分詞)

「もしあの時彼に真実を告げていたら」

If I had told him the truth back then,

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 If 節(「もし~なら」)じゃない方の節に基本的にwould/could/mightの助動詞を置く

(wouldが使われることが一番多い)

例:もし私が今1億円持っていたら、両親に大きな家を買うでしょう

  If I had 100 million yen right now,I would buy a big house for my parents. 

  もしあの時彼に真実を告げていたら、彼は私を許したでしょう

  If I had told him the truth back then, he would have forgiven me.

 

以上が仮定法の3大ルールです。

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👆のルール②であったように、仮定法は時制をひとつ前にずらします。

現在のことを想像するなら、時制を過去形にします。

この表現を「仮定法過去」と呼びます。紛らわしいですが、現在のことを言っているのに、過去形を使うので、「仮定法過去」という呼び名になっています。

 

過去のことを想像するなら、時制を大過去(had+過去分詞)にします。

この表現を「仮定法大過去」と呼びます。紛らわしいですが、過去のことを言っているのに、大過去形を使うので「仮定法大過去」という呼び名になっています

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仮定法の基本的な形は、"If ~, ・・・"ですが、それだけではありません。

If節がない文章もあります。例えば、I wish・・・「・・・だったらいいのに」もよく入試に出てきます。

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仮定法過去

現実とは異なる、現実にはありえないことを想像する

↓基本的な形↓

If S+動詞の過去形, S' would 動詞の原形

「もし(現在)~なら、(現在)・・・だろう」

(※would 以外にもcould、mightもOK) 

 

例:もし私がこの指輪をなくしたら、夫はとても怒るだろう。

If I lost this ring, my husband would be very upset.

 

例:もし宝くじが当たったら、何をしますか?

If you won a lottery, what would you do?

 

例:もし元カレにばったり会ったら、話しかけますか?

If you bumped into your ex, would you have a chat?

 *bump into O【動】Oとばったり会う

 

例:もし私があなたなら、彼の顔面を殴るわ

If I were you, I would punch him in the face.

※If節の動詞がbe動詞の場合、主語が何であろうとwereを用いるのが原則。(例:If I were, If she were)・・・と文法書には書いてありますが、実際はIf I was, If she wasでもOK。海外の文法書を見ても、どちらでもOKと書いてあります。

 

例:もしタイムトラベルできるなら、18歳の自分に思いっきり楽しめと言いたい。

If I could travel in time, I would tell 18-year-old self to have fun to the fullest.

 

さっき言ったようにIfがある基本的な形ではない仮定法もあります。

例:フランス語が話せたらいいのになぁ

I wish I could speak French.

 

例:A:私のブライダルシャワー来てくれる?

  B:行けたらよかったんだけど、その日は妹の結婚式でフロリダにいるの。

A:Can you come to my bridal shower?

B:I wish I could, but I'll be in Florida for my sister's wedding.

この"I wish I could"は誰かに誘われて丁寧に断る時によく使う決まり文句です。

 

例:透明人間だったらなぁ。

I wish I were invisible.

 ※3つ前の例文でも言ったように、I wish I wasでもOK

 

例:A:私のお金盗んだ? B:なんで私がそんなことするのよ!?

A:Did you take my money? B:Why would I do that!?

この例文は、「(絶対にありえないけど、もし私が盗んだとしたら)なんでそんなことするのよ」というふうに現実にはありえないことを仮で言っているので仮定法を使います。

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仮定法大過去

過去の事実とは異なる、過去にはありえなかったことを想像する

↓基本的な形↓

If S+動詞の大過去形, S' would have+過去分詞

「もし(過去に)~だったなら、(過去)・・・だっただろう」

 (※would 以外にもcould、mightもOK)

 

例:もし君が入院していたと知っていたなら、お見舞いに行ったのに

If I had known that you were in hospital, I would have gone to see you.

 

例:もし彼がシートベルトをしていなかったら、けがをしていただろう。

If he hadn't been buckled in, he would have been injured.

*buckle【動】バックルで留める という動詞、よく使います。

Buckle up「シートベルトをしめなさい」

 

例:もし君が言ってくれなかったら、私は自分の結婚記念日を忘れていただろう

If you hadn't told me, I would have forgotten my own wedding anniversary

 

例:あんなに食べなかったらよかったのに

I wish I hadn't eaten so much.

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仮定法過去と仮定法大過去の合体

↓基本的な形↓

If S+動詞の大過去形,S' would 動詞の原形

「もし(過去に)~だったなら、 (現在)・・・だろう」

(※would 以外にもcould、mightもOK)

例:もし(過去に)彼がシートベルトをしていなかったら、今彼はここにいなかっただろう。

If he hadn't been buckled in, he wouldn't be here now..

 

例:もし(過去に)彼と結婚していたら、今頃全く違った人生だったろう。

If I had married him, my life would be totally different now.

 

続いて仮定法の応用を見てみましょう!

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