今日は分詞構文を勉強します
いやー!分詞構文って難しいので苦手です!
大丈夫!日本人が思っているほど難しくないですよ💛
英語が苦手な人の多くが「分詞構文って苦手!」と思っていませんか?
でもネイティブにとって分詞構文ってとってもシンプルなもの。
それを日本人がわざわざ複雑にしてしまっているだけなのです。
例えば、こちら⇩の記事で紹介した、英文法のバイブルとも呼べる世界的に超有名な文法本にも、分詞構文はたった2ページしか扱われていません。
分詞とは、
動詞の形を少し変えて、
形容詞の機能を持たせたものです。
例えば「走る」という動詞を
「走っている〇〇」という風に形を変えて
形容詞の機能(名詞を修飾する)を持たせたものです。
分詞には、
現在分詞(~ing)
過去分詞(~edなど)
の2種類があります。
現在分詞(~ing)は
「~している〇〇」
過去分詞(~edなど)が
「~される〇〇」
という意味です。
まとめると、
現在分詞(~ing)と
過去分詞(~edなど)が
形容詞(例:beautiful,pretty)と同じように働くということです。
それでは本題の分詞構文の解説をしましょう
「私は疲れていたので、私は早く寝ました。」
この日本語、小学1年生の子どもが書いた文みたいですよね?
蛇足が多く、とても幼稚に聞こえます。
普通はこう言いません?
疲れてて早く寝た
英語も同じで、
くどい文章は幼稚に見えてしまうので、
省略できるものは省略してしまいます。
それが今日勉強する「分詞構文」です。
まず、接続詞を使った文章の形を見てください。
接続詞S'+V', S+V.
例:Since I felt tired, I went to bed early last night.
文のメインディッシュである動詞(V)が2個も出てきて、
何が大事か分からない!!
動詞のひとつを動詞じゃない形にしちゃおう♪
そしたら動詞が1つになってスッキリするもんね♪
動詞を動詞じゃない形にするって?
分詞にするってこと!
あ!確かに!
分詞って「動詞の形を少し変えて、形容詞の機能を持たせたもの」って習いました!
そう!文中にある2つある動詞をのうち、
1つを分詞という形容詞に変えることで、
文の中の動詞が1つに減ってスッキリするでしょ?
それが分詞構文!
さっきの例文だと、feltという動詞をfeelingにすればいいの!
そして主語がダブっている場合は、
ついでに省略しちゃってOK!
ここまできたら、
接続詞も、省略してしまえ!
そしてできあがったのが、これ!
前:Since I felt tired, I went to bed early last night.
→ Feeling tired, I went to bed early last night.
実は日本語でも同じです。
「私は疲れていたので、私は早く寝ました」
という文。
「疲れていた」という動詞を
「疲れてて」という動詞じゃないっぽい形にできますよね?
そして主語がだぶれば省略。
→「疲れてて、私は早く寝ました。」
英語の分詞構文もそれと同じです!
漢字4文字で「分詞構文」と堅苦しく名付けて、
文法書を何ページも割いて解説していますが、
たったそれだけのこと!
分詞構文は難しくありません!!
分詞構文とは・・・
接続詞S'+V', S+V.
の形だと、動詞が2個あってごちゃごちゃする。
だから動詞の一つ(V')を
動詞じゃない形(=分詞)に変える!!
ただそれだけ♪
ついでに
・主語もダブっているなら省略
・接続詞も特殊な意味を持ったもの以外は省略
授業では
次の文を分詞構文に書き換えなさい
なんて練習をさせられ、テストにも出ます。
なので何個か一緒に練習してみましょう!
分詞構文を作るには、決まったルールがあります。
まず大前提に、
省略する(いじる)のは、
従属節(メインの文じゃない方の文)
=接続詞がある方の文
ということを覚えておいてください。
(メインの文は”主節”と呼びます)
例:Since I felt tired, I went to bed.
従属節 主節
この文の従属節は接続詞(Since)がある、
"Since I felt tired"の方です。
なので、分詞構文にするには、
"Since I felt tired"をいじっていきます。
そして、いじり方はこの3ステップです。
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
③最初に出てきた動詞を~ingにする
(beingは消す)
この3ステップができれば分詞構文は怖くない!
早速さっきの文を分詞構文にしてみましょう。
Since I felt tired, I went to bed early.
「疲れていたので、私は早く寝た」
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
③最初に出てきた動詞を~ingにする
できあがった全文がこちら。
Feeling tired, I went to bed early.
それでは慣れるために、どんどん見ていきましょう!
この文章を分詞構文にしてスッキリさせましょう!
例2:
After he finished his work, he went home.
「仕事を終えて、彼は家に帰った」
いいですか?いじるのは接続詞がある方の文ですよ!
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
③最初に出てきた動詞を~ingにする
できあがった全文がこちら。
Finishing his work, he went home.
例3:
When I look back now, I should have told him the truth.
「今振り返ってみると、彼に真実を伝えるべきだった」
いいですね?いじるのは接続詞がある方の文ですよ!
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
③最初に出てきた動詞を~ingにする
できあがった全文がこちら。
Looking back now,I should have told him the truth.
例4:
Sam hurt his knee when he was playing soccer.
「サムはサッカーをしていて膝を痛めた」
いいですね?いじるのは接続詞がある方の文ですよ!
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
③最初に出てきた動詞を~ingにする
(beingは消す)
できあがった全文がこちら。
Sam hurt his knee playing soccer.
例5:
Erica is in the kitchen and she is making coffee.
「エリカはキッチンでコーヒーを作っている」
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
③最初に出てきた動詞を~ingにする
(beingは消す)
できあがった全文がこちら。
Erica is in the kitchen making coffee.
例6:
If it is used properly, the Internet can be enormously helpful.
「適切に使われれば、インターネットは非常に役に立つ」
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
※"If it is used properly"の"it"はインターネットを指しているので、消します。
③最初に出てきた動詞を~ingにする
(beingは消す)
できあがった全文がこちら。
Used properly, the Internet can be enormously helpful.
例7:
If all things are considered, I believe he is right.
「すべてを考慮に入れると、私は彼は正しいと思います」
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
※この文章は主語が、all thingsとIで違うのでall thingsは残します。
③最初に出てきた動詞を~ingにする
(beingは消す)
できあがった全文がこちら。
All things considered, I believe he is right.
例8:
Since there was no food in the fridge, we went out to eat.
「冷蔵庫に食べ物がなかったので、私たちは食べに出かけた」
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
※この文章は主語が、thereとweで違うのでthereは残します。
③最初に出てきた動詞を~ingにする
(beingは消す)とありますが・・・
この文章のbeingは消しません。
例:4,5,6,7,の場合は、beingを消してももう一つ動詞(例4ならplaying、例5ならmaking)があるので、beingを省略しますが、この文(節)はbeingを消してしまうと、動詞がなくなってしまうので、beingを残します。
できあがった全文がこちら。
There being no food in the fridge,we went out to eat.
例9:
Since it was Sunday, the bank was closed.
「日曜日だったので、銀行が閉まっていた」
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
※この文章は主語が、it(天気を表すときのit)とthe bankで違うので it は残します。
③最初に出てきた動詞を~ingにする
(beingは消す)とありますが・・・
※この文章のbeingは消しません。
例:4,5,6,7,の場合は、beingを消してももう一つ動詞(例4ならplaying、例5ならmaking)があるので、beingを省略しますが、この文(節)はbeingを消してしまうと、動詞がなくなってしまうので、beingを残します。
例10:
Because I had seen the movie twice already, I didn’t want to watch it.
「すでに2回もその映画を見たことがあったので、私はそれを見たくなかった」
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
③最初に出てきた動詞を~ingにする
※had seenという過去完了でも慌てず、普通に~ingにすればOK
この文章は、
映画を見たくなかったのが過去の出来事→過去形
それより前の時点ですでにその映画を2回見たことがあった→大過去(had+過去分詞)
という時制になっています。
例11:
Because I didn’t know his phone number, I couldn’t contact him directly.
「彼の電話番号を知らなかったので、私は彼に直接連絡がとれなかった」
①接続詞を消す
②主語が主節の主語と同じなら消す
(=違うなら消さない)
③最初に出てきた動詞を~ingにする
※4つ目のルールを追加!
④否定語(didn't, hadn't, doesn'tなど)があるときはnotを置く
以上、分詞構文の作り方でした。
なぜ分詞構文と呼ばれるかというと、
余計なものを省略して出来上がった分詞構文の文章、
よく見ると、
~ingの「現在分詞」か
~edの「過去分詞」から文が始まってるでしょ?
(ま、主語が違って残っている例7,8,9とか、notがある例11は違うけど…笑)
だから 「分詞構文」と呼ばれているんです。
そんな分詞構文、
スタイリッシュで大人な印象なので、
英作文の問題で使えると、
採点者も「おぉっ!」となりますよ!
ぜひ使ってみてください。
次の記事では、
実際の入試問題を使って、
分詞構文がどんな風に出題されるのか解説します。