問題14
英語の習得を到達目標だと考えるから、いらぬ苦痛や劣等感にさいなまれることになる。英語の専門家になる者でなければ英語はただの道具だと割り切って考える方が心理的に楽になる。
●1文目
文構造(文型)を考えましょう。
・S=「英語習得をあなたの目標として設定すること」
動名詞を使います。
Setting the acquisition of English as your ultimate goal
・V=あなたを苦しませる
使役動詞makeを使ってmake you sufferでどうでしょう。
sufferとsuffer fromの違い
sufferと言う動詞を使うとき、みんな自動的にsuffer fromとしてしまう傾向があります。
sufferとsuffer from、意味合いが違います。
suffer O「Oを経験する、耐える」
suffer from O「Oに苦しむ」※Oにはたいてい病気が入ります。
今回は、「いらぬ苦痛や劣等感」なので、病気ではありません。よってsuffer unnecessary pain and sense of inferiority.とします。
●2文目
「英語の専門家になる者でなければ」→「あなたが英語の専門家にならない限り」と読み換えて英語にします。unlessという接続詞を使って表しましょう。
unless【接】~でない限り
unless自体に否定の意味が含まれているので、後ろにくる文章にnotは要りません。
例:The ceremony will be outside unless it rains
「雨が降らない限り、式は外で行われる」
「英語はただの道具だと割り切って考える方が心理的に楽になる。」
・S=「英語はただの道具だと割り切って考える方が」→長いので仮主語itにする。
「割り切って考える」の「割り切って」は無視してOK
・V=is
・C=心理的に楽
〖私が受験生ならこう書きます〗
Setting the acquisition of English as your ultimate goal makes you suffer unnecessary pain and sense of inferiority. It is psychologically easier to think that English is just a tool unless you want to become a specialist.
If you make the learning of English your final goal,
Unless you want to be a professional in using English, it is much easier, psychologically, to think of English as merely a tool.
●1文目
模範解答は、SVOC(第5文型)を使って「英語をあなたの最終目標にすると」としてあります。
●2文目
模範解答もunlessを使っていますね。
私は「ただの道具」をjust a toolとしましたが、模範解答はmerely a toolとしています。merely、かっこいい!