今日からは第13章 疑問詞を解説します。
疑問文は大きく分けて
①Yes/Noで答えられる一般疑問文
例:Do you like it?
②疑問詞で始まる(Yes/Noでは答えられない)特殊疑問文
例:What do you like?
の2つがあります。
第13章のタイトルは疑問詞なので、今日から勉強するのは②特殊疑問文てこと。
疑問詞は、皆さんご存知のwho, what, whereなどのことで、
文の頭に置きます。
それでは、疑問詞をひとつひとつ見ていきましょう。
- who「誰が」「誰に」「誰を」
- whose「誰の」
- what 「何が」「何に」「何を」
- which「どちらが」「どちらを」「どちらに」
- when「いつ」
- where「どこ」
- why「なぜ」
- How 「どのように」「どうやって」
- whatを用いた重要表現
- Howを用いた重要表現
who「誰が」「誰に」「誰を」
訳:誰があなたを傷つけたの?
訳:彼女は誰と東京に行ったの?
疑問詞は文頭に置くのがルールなので、whoを前に持ってきました。
無理矢理前に持ってきたので、倒置が起きます。以前ちらっと紹介しましたが、
倒置とは強調したい語(今回の場合疑問詞)を無理矢理文章の最初に置いたり、ある語を省略したりすると、語順が疑問文の語順に変わってしまうというルールです。
この文章はwhoという語句を文頭にもってきたので、"she went" の部分を一般疑問文の形"did she go"に変えます。
whose「誰の」
訳:これは誰の携帯電話ですか?
この文章はwhose cell phoneという語句を文頭にもってきたので、"this is" の部分を一般疑問文の形"is this"に変えます。
what 「何が」「何に」「何を」
訳:昨日何が起こったの?
訳:何を食べたの?
この文章はwhatという語句を文頭にもってきたので、"you ate" の部分を一般疑問文の形"did you eat"に変えます。
which「どちらが」「どちらを」「どちらに」
訳:どちらがより大切ですか、愛?それともお金?
訳:彼はどちらを選びましたか?
この文章はwhichという語句を文頭にもってきたので、"he chose" の部分を一般疑問文の形"did he choose"に変えます。
when「いつ」
訳:いつ彼女は私に電話してきた?
この文章はwhenという語句を文頭にもってきたので、"she called" の部分を一般疑問文の形"did she call"に変えます。
where「どこ」
訳:あなたたち2人はどこで出会ったの?
この文章はwhereという語句を文頭にもってきたので、"you two met" の部分を一般疑問文の形"did you two meet"に変えます。
※you twoで「あなたたち2人」という意味です。この文章、カップルや友達などにどこで(どういう風に)出会ったのかを聞く初対面の会話で使える表現です!
why「なぜ」
訳:なぜあなたは彼が好きなの?
この文章はwhyという語句を文頭にもってきたので、"you like " の部分を一般疑問文の形"do you like"に変えます。
How 「どのように」「どうやって」
訳:彼はどうやって仕事に行ってるの?
この文章はhowという語句を文頭にもってきたので、"he goes" の部分を一般疑問文の形"does he go"に変えます。
以上が疑問詞です。中学校で習ったことばかりで、特に何も目新しい情報はなかったと思います。
それでは、ここからは高校で初めて習うことです。
whatを用いた重要表現
What … for?
「何のために…か?」
訳:彼女は何のために衣装を作っているの?
こんなふうにきちんとした文章ででも使えますし、"What for?"だけで「何のために?」と言うこともできます。(と教えたら、調子に乗って何を言っても"What for?"って言ってたな、私の生徒・・・笑)
What is S like?
「Sはどんな人(/物)か」
「彼女の彼氏、どんな人?」
※この表現、会話でも使えます。にしてもパンダみたいな彼氏って…笑
What do you think of ~?
「~をどう思いますか」
例:What do you think of Donald Trump?
「ドナルドトランプをどう思いますか」
What about ~?
「~はどうですか?」
=How about ~?
=What do you say to ~?
例:What about eating out?
「外食するのはどう?」
=How about eating out?
=What do you say to eating out?
↑What do you say to ~?は直訳すると「~に対して何を言いますか?」となります。~の部分には名詞か動名詞が入ります。say to のtoは「~に対して」という意味のtoです。これをto+動詞の原形のtoだと勘違いして動名詞ではなく原形にしてしまう人がいるので、選択問題によく出されます。こんな風に⇩
例:What do you say to ( )?
①eat out ②eaten out
③ have eaten out ④eating out
What if ~?
「もし~だったらどうする?」
例:What if it rains?
「雨が降ったらどうする?」
↑雨が降る可能性は十分あるので、~の部分に入る文章は普通の文章。
例: What if you were swallowed by a whale?
「鯨に飲み込まれたらどうする?」
↑鯨に飲み込まれる可能性は非常に低く、現実にはありえないことを想像しているので、~の部分に入る文章は仮定法(時制をひとつ前にずらす)を使います
What's wrong with A ?
「Aはどうしたの?」
=What's the matter with A?
例:What's wrong with you?
=What's the matter with you?
「どうしたの?大丈夫?」
What will become of A ?
「Aはどうなってしまうの?」
例:What will become of us?
「私たちどうなっちゃうの?」
What has become of A?
「Aはどうなってしまったのか?」
例:What has become of him? I haven't seen him for ages.
「彼はどうなったの?長い間会ってないわ」
What's up?
「元気?」「よ!」
例:Hey! What's up? -Not much.
「よ!」「よ!」
※What's up?に深い意味はありません。友達とすれちがったりした時に言うだけなので、軽く"not much"とか、"hey"と返事すればOK
So what?
「だから何?」
例:He said I'm hot! -So what?
「彼に可愛いって言われた!」「だから何?」
Guess what!
「ねぇねぇ!」「聞いて」
直訳すると「何か推測して」という意味。返事は"what?"と聞いて相手に話を促すのが普通。
例:Guess what! - What?
「ねぇねぇ!」「何?」
What do you do?
「お仕事は何ですか?」
例:What do you do? -I'm a student.
「お仕事は?」「学生です」
※How do you do?「初めまして」と混同しないよう注意
Howを用いた重要表現
How come ~?
「なぜ~?」
※~に入る文章は肯定文の語順!!!
例:How come you don't call me anymore?
「なぜもう私に電話をくれないの?」
★Whyとの違い★
Why:ただ単純に理由を聞いている
How come:そうなるまでのいきさつを聞いている→言い方によっては責めているみたいに聞こえる