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TOIEC985点を取得した元高校教員が、使える例文を用いながら、苦手な人にも分かりやすく英文法を解説します。

【高校英文法をやり直したい人必見】不定詞⑧「原形不定詞(使役や知覚)」を丁寧に解説!

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《to+動詞の原形》も今日で最後です!

 今日紹介するのは、to+動詞の原形》

つまり、toがない、ただの《動詞の原形》

以下のような時《動詞の原形》を使います。

 

使役動詞「~させる」

《動詞の原形》を使う使役は3つあります。

 make O 《動詞の原形》

「Oに(強制的に)~させる」

「Oに(無意識のうちに)~させる」

 

例:My boss made me work overtime.
「上司が私に残業させた」

例:This medicine will make you feel better.
「この薬はあなたを気分よくさせるでしょう」
→「この薬を飲むとよくなりますよ」

例:Meeting these people made me realize the importance of friendship.
「彼らとの出会いが私に友情の大切さを気づかせた」
→「彼らと出会ったことで友情の大切さに気付いた」

 例:Her eyes make the stars look like they're not shining.
「彼女の瞳は、星を光っていないように見せる」
→「彼女の目はとても綺麗だから、星さえも輝いていないように見える」

("Just the way you are" by Bruno Marsの歌詞)

 

let O《動詞の原形》

「Oに(望み通りに)~させる」

「Oに(許可して)~させてやる」

例:She let me use her laptop.
「彼女は私にノートパソコンを使わせてくれた」

例:Let me go!
「私を行かせて」→「離して!」
=Let go of me!

例:Don't let her get to you.
「彼女にあなたをイラつかさせるな」
→「彼女のことでイライラしてはダメだよ」

get to O「Oをイラつかせる」は以前紹介しました

※letを使うことで、「彼女の望み通りに君がイライラしてはダメだよ、彼女の思うつぼだよ!」というニュアンスが伝わります

例:Let it go already!
「いい加減忘れろよ、水に流せよ」

※そう、アナ雪の"let it go"は「ありのままで」という意味ではありません。
「忘れろよ、(済んだことなんだから)諦めろよ」という意味です!

例:Let me know if you need any help.
「何か手伝えることがあったら私に知らせてね」

→「何か私に手伝えることがあったら言ってね」

 

have O《動詞の原形》

「Oに~させる」

「Oに~してもらう」

※もともとの関係などを前提に~させるというニュアンス

例:I had my secretary print out a map.

「私は秘書に地図を印刷してもらった」

※もともと秘書は私の仕事を手伝う関係なので、その関係を前提に~させた

 

例:We had the plumber come by to check our sink.
「私たちは配管工にシンクを見てもらうために来てもらった」

※ちなみに"to check"は《to+動詞の原形》副詞的用法《目的》「~するために」 

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f:id:chachachambo:20170608224617p:plainもう一つの使役getf:id:chachachambo:20170608224617p:plain

make,let,haveの3つの使役の他に、getも使役動詞として使えます。

でも!使い方に注意です!

get O《to+動詞の原形》です。

toが要ります!紛らわしいから試験や入試で狙われます!

 

・get O《to+動詞の原形》

「Oに(頼んだり説得して)~してもらう」

例:I got my dad to drive me to school this morning.

「今朝、父に学校まで送ってもらった」

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以上が使役動詞です。

続いて

 知覚動詞

watch O《動詞の原形》

「Oが~するのを見る」

例:I sat down and watched my kids play.

「私は座って、子どもたちが遊ぶのを見た」

 

see O《動詞の原形》

「Oが~するのを見る、見える」

例:I saw him enter the building with another woman.

「私は彼が他の女と建物に入るのを見た」

 

hear O《動詞の原形》

「Oが~するのが聞こえる」

例:I heard him say my name.

「私は彼が私の名前を言うのを聞いた」

 

feel O《動詞の原形》

「Oが~するのを感じる」

例:Who else felt the ground shake just now?

「他に誰か今地面が揺れたの感じませんでしたか?」

 

他にもlook at, listen to, observe, noticeなどが知覚動詞です。

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また今度勉強しますが、知覚動詞の使い方はもう一つあって、

↑知覚動詞 O《動詞の原形》の他に

知覚動詞 O ~ing というのもあります。

 

この2つの違いは、

 

 知覚動詞 O《動詞の原形》

⇒その動作の一部始終を見た/聞いた/感じたという意味

 

知覚動詞 O ~ing 

⇒その動作の一部を見た/聞いた/感じたという意味

 

※以前、現在進行形の記事でも話した通り、~ingから伝わるのは躍動感、臨場感です。躍動感、臨場感のある動きを見た/聞いた/感じたというニュアンスが伝わります。

 

例:I saw him eat an apple.

「私は彼がリンゴを食べるのを見た」

→食べ始めから食べ終わりまでじーっと見た感じが伝わります

Awkward !!!!笑

*awkward【形】気まずい

 

例:I saw him eating an apple.

「私は彼がリンゴを食べているのを見た」

→ちらっと見たらちょうど食べていたという感じが伝わります

 

△ I saw him go home from the office.

これだと彼が職場を出てから家に帰るまでの一部始終を見たことになるので、おかしい文章です。

(まぁ、彼のことが大好きでつけ回していたならありえるけどねf:id:chachachambo:20170411214737p:plain

〇 I saw him going home from the office.

これは〇。ちょうど帰宅する瞬間を見たという感じです。

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 以上で第7章終わりですf:id:chachachambo:20170411221000p:plain