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TOIEC985点を取得した元高校教員が、使える例文を用いながら、苦手な人にも分かりやすく英文法を解説します。

【高校英文法をやり直したい人必見】不定詞②「仮主語It 」を丁寧に解説!

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ひとつ前の記事紹介した、
仮主語itを置いて、
あとからto+動詞の原形を置くという文。

大事なので、もう少し見ていきましょう。 

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「この薬を飲むことは、あなたにとって大切です」

主語"To take this medicine"が長すぎるので、
仮主語itを置きます。

 

(ここからは文法的な用語なのですが、)

後ろに置いた
"to take medecie"という動詞の主語は
youですよね?
「薬を飲むのはあなた」ですから。

それを「意味上の主語」と呼びます。

「意味上の」とわざわざ付ける理由は、
この文章の「正式な」主語はItだから。

この文章の「正式な」主語ではなく、
to+動詞の原形の動作主を
「意味上の主語」と呼びます。

to+動詞の原形の意味上の主語は
基本的に(例外は↓で説明します)
"for ~"で表します。

 

 

何個か例文を見てみましょう。

 

It was easy for me to quit smoking.

「禁煙することは私にとって簡単だった」

 

Is it possible for you to postpone today's meeting?

「今日の会議を延期することは、あなたにとって可能ですか?」

→「あなたが今日の会議を延期することは可能ですか?」

→「今日の会議、延期できますか?」

 

It is bad for babies to watch TV.

「テレビを見ることは赤ちゃんにとって良くない」

→「赤ちゃんがテレビを見るのは良くない」

 

It was kind of him to help me.

「私を手伝ってくれることは、彼にとって親切でした」

→「私を手伝ってくれるなんて彼は親切でした」

ん!?!?of!?!?!?

今までforだったのにこの文だけなぜofなのでしょう???

答えはkindという形容詞が「人の性格への判断を表す形容詞」だから。

 

もう少し見てみましょう。

It was careless of him to leave the door open.

「ドアを開けっぱなしにするなんて彼は不注意だった」 

 carelessは「人の性格への判断を表す形容詞」

 

It is rude of him to talk to us in that way.

「あんな風に私たちに話すなんて彼は失礼だ」

 rudeは「人の性格への判断を表す形容詞」

 

It was brave of him to stand up to the bullies.

「いじめっこたちに立ち向かうなんて彼は勇敢だった」

 braveは「人の性格への判断を表す形容詞」

 *brave【形】勇敢な
 *stand up to O 【動】Oに立ち向かう
 *bully【名】いじめっこ

 

I think it is so unfair of him to judge me like that.

「あんな風に私を非難するなんて彼は不公平だと思います」

 unfairは「人の性格への判断を表す形容詞」

 

 

「人の性格への判断を表す形容詞」の例は他にも

nice「優しい」、clever「賢明だ」、sensible「分別のある」、mean「意地悪な」、stupid「ばかな」、considerate「思いやりのある」inconsiderate「思いやりのない」などたくさんあります。

 

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まとめ

●基本●
It is 形容詞 for A to do.
「Aにとって~するのは形容詞だ」
→「Aが~するのは形容詞だ」 

 

●例外●(ここが試験に出る!)
It is 形容詞 of A to do.
「Aが~するのは形容詞だ」 
形容詞が「人の性格への判断を表す」場合はof A!!!