元教員が分かりやすく教える英文法

ばか丁寧な高校英文法

TOIEC985点を取得した元高校教員が、使える例文を用いながら、苦手な人にも分かりやすく英文法を解説します。

【高校英文法をやり直したい人必見】「強調」を丁寧に解説!入試に出ます!

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ついに16章に入ります。(残すところあと17章のみ!!)

今日は強調を解説します。

何かを強調して伝えたい時に、声の大きさを変える以外にも方法があります!笑

強調構文

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It is 強 that ~. の”強”のところに強調したいものを置いて、”~”の部分に、強調したい部分を除いた余りを入れます。

強調できるもの:主語、目的語、副詞(句、節)

 

この構文、よく使えてとても便利です。

以下のものを強調することができます。

 

・主語

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「彼はルールを破りました」という普通の文章を「ルールを破ったのはほかでもない彼です!」という感じに主語の「彼が!」と強調したい時に強調構文を使います。

It was の後に強調したいhimを置き、thatの後に、強調したい部分(He)を除いた残りを置いて完成!

強調したい部分が人の時はthatではなくwhoを使うこともあります。

It was him who broke the rule.

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・目的語f:id:chachachambo:20171117154758p:plain

「私はあなたをずっと愛していました」という普通の文章を「私がずっと愛していたのはほかでもないあなたです!」という感じに目的語の「あなたを!」と強調したい時に強調構文を使います。

It is の後に強調したいyouを置き、thatの後に、強調したい部分(you)を除いた残りを置いて完成!

ちなみに、この例文シュレックの歌です!

www.youtube.com

例文もうひとつ…否定文の場合を紹介します。

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「私がずっと探していたのはこの椅子ではありません」という風に否定にしたい時は、It is not 強  that ~.の形にします。

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・副詞(句・節)

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「私は昨年の夏彼に会いました」という普通の文章を「私が彼に会ったのは、ほかのいつでもない去年の夏です!」という感じに「去年の夏に!」と強調したい時に強調構文を使います。

It was の後に強調したいlast summerを置き、thatの後に、強調したい部分(last summer)を除いた残りを置いて完成!

 

もうひとつ例文。

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「彼が私のもとを去るまで、彼をどれだけ愛しているか気づかなかった」という文章を

「私が彼をどれだけ愛しているか気づいたのは、彼が私のもとを去るまでではなかった」つまり「彼が私のもとを去って初めて、彼をどれだけ愛しているか気が付いた」

 という感じに「彼が私のもとを去るまで」を強調したい時に強調構文を使います。

It was not の後に強調したいuntil he lft meを置き、thatの後に、強調したい部分を除いた残りを置いて完成!

前にこの文章を解説したの覚えてましたか? ここ

この文章、少し分かりにくいですが、図にするとこんな感じ。

「彼をどれだけ愛しているかを気づいたのは、彼が去るまでではなかった」ということは、彼が去ってから気が付いたということ。

 

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 doを用いた強調

・強調できるもの:動詞

動詞を強調したい時は、動詞の前にdoを置いて、doを強く発音します。「本当に~」「間違いなく~」という意味になります。

doは、主語が三人称単数ならdoes、過去形ならdidにします。

例:I do love you.

「本当に君を愛してるよ」

例:It doesn't matter, right?  -It does matter!

「関係ないよね?」「関係あるよー!」

 ※doesの中に三人称単数のsが含まれるので mattersではなく、matter

例:Why didn't you call me last night? -I did call you!

「昨夜なんで電話くれなかったの?」「電話したよ!」

 ※didがあるので、過去と分かるからcalledではなく、call

動詞が2つもあると違和感があります

でしょ?普通しないことをするから強調なんです

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veryを用いた強調

強調できるもの:名詞

veryには「とても」という意味の他に「まさに、~こそ」という意味もあります。

例:This is the very watch I've wanted since I was young.

「これが、まさに私が若いころから欲しかった時計です」

例:You are the very person I have been waiting for.

「あなたこそ、まさに私が待ちわびていた人です」

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疑問詞の強調

疑問詞を強調する時は、疑問詞の後ろに"on earth"を置いて、「一体~?」という意味にします。on earthの他にも、in the worldもあります。

例:Why on earth are you crying?

「一体なぜ君は泣いているの!?」

例:What in the world did you say to her?

「一体彼女に何と言ったの!?」

 

実際の会話では、使ってはいけない汚い言葉ですがthe f***を使う人もいます。使ってはいけない言葉だからこそ、本当にびっくりした時とか強い感情の時に使いますが、本当に品のない言葉なので使わないことをおすすめします。f***を避けたいけど、本当に強い感情を表したい時は、f***ではなく、Fをアルファベット読み(「エフ」)することもあります。

例:What the F!?

「一体何なんだ!?」「は!?」「くそー!」「あぁもうどうでもいい!」を汚くした感じの意味

 

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LINEのスタンプにもありますよね。

f***よりはまだマシだけど使わない方がいい表現にthe hellがあります。でも「地獄」という意味なので、避けた方がいいのでthe heckに変えます。

例:What the heck!?

「一体何なんだ!?」「は!?」「くそー!」「あぁもうどうでもいい!」

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否定の意味の強調

例:There's no need to worry at all.

「心配する必要は全くない

例:Tell me the truth, you didn't like him. - Not at all! / By no means! I loved him!

「本当のこと言って。彼のこと気に入らなかったでしょ」「全然!めっちゃ気に入ったよ」

例:Japanese honorifics is by no means easy to master.

「日本語の敬語をマスターすることは全く簡単ではない

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同一語の繰り返しによる強調

例:I have been going over this and over this in my mind for five months.

「5か月間このことばかりずーっと考えてたのよ」

*go over O【動】Oを繰り返す、復習する、調べる

例:She tells me the same story over and over again.

「彼女は何度も何度も同じ話ばかりしている」

例:We have been practicing for days and days.

「私たちは来る日も来る日も練習している」

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 All S have/has to do is 動詞

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この文章の主語はAll that S have/has to doです。関係代名詞thatは省略されることがほとんどですが、S have/as to doという文章がallを説明しています。

「Sがしなければいけない全て」という意味です。

補語の「(to+)動詞」のtoは省略されることが多いですが、to+動詞の原形の名詞的用法「~すること」という意味です。

文全体を訳すと、「Sがしなければいけない全ては~することだ」→「Sは~しさえすればいい」という意味です。

例:All you have to do is pack your bag.

「あなたがしなければいけない全ては荷造りすることだ」

→「君は荷造りしさえすればいい」

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関係代名詞whatを用いた強調

関係代名詞whatは、先行詞を置かず「~するもの・こと」と訳します。

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「あなたが今しなければいけないこと」

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「私たちを一番驚かせたこと」

 

そんな関係代名詞whatを主語にして強調の意味を表すことができます。

例:What you need to do now is focus on the patient right in front of you.

「君が今すべきことが目の前の患者に集中することだ」

(↑コウノドリに影響されている笑)

You need to focus on the patient right in front of you.より強調されてますよね?

 

例:What surprised us the most is how much she has grown academically.

「私たちを一番驚かせたのは、彼女が学力的にどれだけ成長したかだった」

We were surprised at how much she has grown academically.より強調されてますよね?