ついに16章に入ります。(残すところあと17章のみ!!)
今日は強調を解説します。
何かを強調して伝えたい時に、声の大きさを変える以外にも方法があります!笑
強調構文
It is 強 that ~. の”強”のところに強調したいものを置いて、”~”の部分に、強調したい部分を除いた余りを入れます。
強調できるもの:主語、目的語、副詞(句、節)
この構文、よく使えてとても便利です。
以下のものを強調することができます。
・主語
「彼はルールを破りました」という普通の文章を「ルールを破ったのはほかでもない彼です!」という感じに主語の「彼が!」と強調したい時に強調構文を使います。
It was の後に強調したいhimを置き、thatの後に、強調したい部分(He)を除いた残りを置いて完成!
強調したい部分が人の時はthatではなくwhoを使うこともあります。
It was him who broke the rule.
・目的語
「私はあなたをずっと愛していました」という普通の文章を「私がずっと愛していたのはほかでもないあなたです!」という感じに目的語の「あなたを!」と強調したい時に強調構文を使います。
It is の後に強調したいyouを置き、thatの後に、強調したい部分(you)を除いた残りを置いて完成!
ちなみに、この例文シュレックの歌です!
例文もうひとつ…否定文の場合を紹介します。
「私がずっと探していたのはこの椅子ではありません」という風に否定にしたい時は、It is not 強 that ~.の形にします。
・副詞(句・節)
「私は昨年の夏彼に会いました」という普通の文章を「私が彼に会ったのは、ほかのいつでもない去年の夏です!」という感じに「去年の夏に!」と強調したい時に強調構文を使います。
It was の後に強調したいlast summerを置き、thatの後に、強調したい部分(last summer)を除いた残りを置いて完成!
もうひとつ例文。
「彼が私のもとを去るまで、彼をどれだけ愛しているか気づかなかった」という文章を
「私が彼をどれだけ愛しているか気づいたのは、彼が私のもとを去るまでではなかった」つまり「彼が私のもとを去って初めて、彼をどれだけ愛しているか気が付いた」
という感じに「彼が私のもとを去るまで」を強調したい時に強調構文を使います。
It was not の後に強調したいuntil he lft meを置き、thatの後に、強調したい部分を除いた残りを置いて完成!
前にこの文章を解説したの覚えてましたか? ここ
この文章、少し分かりにくいですが、図にするとこんな感じ。
「彼をどれだけ愛しているかを気づいたのは、彼が去るまでではなかった」ということは、彼が去ってから気が付いたということ。
doを用いた強調
・強調できるもの:動詞
動詞を強調したい時は、動詞の前にdoを置いて、doを強く発音します。「本当に~」「間違いなく~」という意味になります。
doは、主語が三人称単数ならdoes、過去形ならdidにします。
例:I do love you.
「本当に君を愛してるよ」
例:It doesn't matter, right? -It does matter!
「関係ないよね?」「関係あるよー!」
※doesの中に三人称単数のsが含まれるので mattersではなく、matter
例:Why didn't you call me last night? -I did call you!
「昨夜なんで電話くれなかったの?」「電話したよ!」
※didがあるので、過去と分かるからcalledではなく、call
動詞が2つもあると違和感があります
でしょ?普通しないことをするから強調なんです
veryを用いた強調
強調できるもの:名詞
veryには「とても」という意味の他に「まさに、~こそ」という意味もあります。
例:This is the very watch I've wanted since I was young.
「これが、まさに私が若いころから欲しかった時計です」
例:You are the very person I have been waiting for.
「あなたこそ、まさに私が待ちわびていた人です」
疑問詞の強調
疑問詞を強調する時は、疑問詞の後ろに"on earth"を置いて、「一体~?」という意味にします。on earthの他にも、in the worldもあります。
例:Why on earth are you crying?
「一体なぜ君は泣いているの!?」
例:What in the world did you say to her?
「一体彼女に何と言ったの!?」
実際の会話では、使ってはいけない汚い言葉ですがthe f***を使う人もいます。使ってはいけない言葉だからこそ、本当にびっくりした時とか強い感情の時に使いますが、本当に品のない言葉なので使わないことをおすすめします。f***を避けたいけど、本当に強い感情を表したい時は、f***ではなく、Fをアルファベット読み(「エフ」)することもあります。
例:What the F!?
「一体何なんだ!?」「は!?」「くそー!」「あぁもうどうでもいい!」を汚くした感じの意味
LINEのスタンプにもありますよね。
f***よりはまだマシだけど使わない方がいい表現にthe hellがあります。でも「地獄」という意味なので、避けた方がいいのでthe heckに変えます。
例:What the heck!?
「一体何なんだ!?」「は!?」「くそー!」「あぁもうどうでもいい!」
否定の意味の強調
例:There's no need to worry at all.
「心配する必要は全くない」
例:Tell me the truth, you didn't like him. - Not at all! / By no means! I loved him!
「本当のこと言って。彼のこと気に入らなかったでしょ」「全然!めっちゃ気に入ったよ」
例:Japanese honorifics is by no means easy to master.
「日本語の敬語をマスターすることは全く簡単ではない」
同一語の繰り返しによる強調
例:I have been going over this and over this in my mind for five months.
「5か月間このことばかりずーっと考えてたのよ」
*go over O【動】Oを繰り返す、復習する、調べる
例:She tells me the same story over and over again.
「彼女は何度も何度も同じ話ばかりしている」
例:We have been practicing for days and days.
「私たちは来る日も来る日も練習している」
All S have/has to do is 動詞
この文章の主語はAll that S have/has to doです。関係代名詞thatは省略されることがほとんどですが、S have/as to doという文章がallを説明しています。
「Sがしなければいけない全て」という意味です。
補語の「(to+)動詞」のtoは省略されることが多いですが、to+動詞の原形の名詞的用法「~すること」という意味です。
文全体を訳すと、「Sがしなければいけない全ては~することだ」→「Sは~しさえすればいい」という意味です。
例:All you have to do is pack your bag.
「あなたがしなければいけない全ては荷造りすることだ」
→「君は荷造りしさえすればいい」
関係代名詞whatを用いた強調
関係代名詞whatは、先行詞を置かず「~するもの・こと」と訳します。
「あなたが今しなければいけないこと」
「私たちを一番驚かせたこと」
そんな関係代名詞whatを主語にして強調の意味を表すことができます。
例:What you need to do now is focus on the patient right in front of you.
「君が今すべきことが目の前の患者に集中することだ」
(↑コウノドリに影響されている笑)
You need to focus on the patient right in front of you.より強調されてますよね?
例:What surprised us the most is how much she has grown academically.
「私たちを一番驚かせたのは、彼女が学力的にどれだけ成長したかだった」
We were surprised at how much she has grown academically.より強調されてますよね?