元教員が分かりやすく教える英文法

ばか丁寧な高校英文法

TOIEC985点を取得した元高校教員が、使える例文を用いながら、苦手な人にも分かりやすく英文法を解説します。

【英会話で使える表現】「ちなみに」は英語で?

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「ちなみに」
「言っておくけど」

は英語で 

For the record,

 と言います。

会話でもよく使う表現です。

 

海外ドラマでもよく耳にします。

 よくandをつけて"And for the record"と言ったり、
Justをつけて"Just for the record"と言います。
"just for the record"は文末でもよく使います。

 

それでは実際にドラマから抜粋した例文を見てみましょう。

 

And for the record, the only reason I'm volunteering is no one will hire me
「言っておくけど、私がボランティアをしているわけは、誰も雇ってくれないからよ!」

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And for the record, I am aware that I have some financial messiness that I have to clean up.
「言っておくけど、自分で片付けなきゃいけないお金の問題があるのが重々承知よ」

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A:When and where were you planning to wear this?
「いつどこでこんな服を着るつもり?」
B:Don't do that. Don't mock the clothes.
「服を馬鹿にしないで」
And for the record, have worn it. 
「言っとくけど、着たことあるから」

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A:You know it's just stupid steaming breakfast thing with a bunch of writer buddies.「作家仲間たちとのくだらない朝食会だよ」
I'd ask you along but we're a pretty pathetic bunch.
「君も一緒に来てもいいけど、俺たちつまらない奴らの集まりだから」

B:Please go. And for the record, you, my friend, are not pathetic. 
「大丈夫、行ってきて。ちなみに、あなたはつならない奴なんかじゃないわ」

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Big Bang Theoryにも出てきました。
主人公のうざいオタク(Sheldon)がいちいち文法を直すというシーンです。

Sheldon: Hmm, I’m still not comfortable. Of course. There’re too many people here.
「んーまだ居心地が悪いな。あぁ、人が多すぎるからだ」

Leonard: We can fix that. Let’s leave.
「それならなんとかなるよ。俺たちが出ていくよ」

Howard: Yeah, we can go over to my place.
「あぁ、僕の家に行こう」

Sheldon: Wait. Let me get my jacket.
「待って、上着を取ってくる」

Howard: You’re not going with us.
「君は来なくていい」

Sheldon: Why not?
「どうして?」
Raj: You’re the guy we’re trying to get away from.
「君こそが、僕たちが離れたい人なんだよ」
→「僕たちは君から離れたいんだよ」

Sheldon: Oh. Well, in that case, I don’t need my jacket.
「そういうことなら上着は不要だね」

And for the record, the correct syntax is I’m the guy from whom you’re trying to get away. 
ちなみに、正確な文はI’m the guy from whom you’re trying to get awayだよ」

※ここ⇩で詳しく解説した「前置詞+関係代名詞」の表現です。

↑この記事でも詳しく説明した通り、
Rajのセリフ
You’re the guy we’re trying to get away from.
のほうが会話ではよく使うし口語的な表現です。
でも、Sheldonが言った
I’m the guy from whom you’re trying to get away.
が厳密には正確な文法。
Sheldonは空気を読まないキャラクターなので、案の定空気を読まず人の文法の間違い(ってほどでもないけど)を指摘しているというシーンでした。

この記事でも言った通り、「先行詞が人で目的格の時、関係代名詞whomを使う」というのが厳密には正しい文法。
でも会話では実際whoを使います。
今回のSheldonのように、whoとwhomを使い分ける几帳面でうざい人がドラマでたまにネタになっています。