元教員が分かりやすく教える英文法

ばか丁寧な高校英文法

TOIEC985点を取得した元高校教員が、使える例文を用いながら、苦手な人にも分かりやすく英文法を解説します。

【これで発音が劇的に上手くなる!】”ə"の秘密(音声付きで解説)

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前回の続きです。
前回、母音の発音を解説しました。

最後に登場した「あいまい母音」と呼ばれる"ə" の発音。

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アでもイでもウでもエでもオでもない中間のあいまいな音。
ボーっと考え事していて、口が自然とゆるんで開いた時に声を出すと、このəの音です。
そして…
英語の全ての音の中で一番多く発音されるのが、実はこのəの音なんです!!!
だから、このəの発音を正確にマスターすることで、英語の発音がぐっと上手になります!

と前回お話しました。今日は、その理由を解説します。

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日本語は音の高低

日本語で「あめ」と読んでみてください。
地域差はありますが、「め」というふうに「あ」の音を高く発音すると、「雨」という意味になります。f:id:chachachambo:20190110223117j:plainf:id:chachachambo:20190110223229j:plainf:id:chachachambo:20190110223117j:plain
「あ」というふうに「め」の音を高く発音すると「飴」という意味になります。f:id:chachachambo:20190110223141p:plain

英語は音の強弱(アクセント)

一方、英語は、音の強弱が特徴です。
一つの単語に必ず強く発音する音節があります。
辞書を引けば、「 ′ 」のマークがどの単語にもついてますよね?⇩

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英語は、アクセントのある音節ははっきり、大きく発音し、アクセントのない音節は弱くあいまいに発音します

「弱くあいまいに発音」というのは、具体的に言うと、母音発音表の中の真ん中あたり、⑩ə、② ɪ、⑧ʊのいずれかで発音します。
中でも一番頻度が高いのが、⑩ə。

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アクセントのある音節は、気合いを入れて唇や舌やあごをしっかり動かしてきちんと発音するけれど、アクセントのない音節は面倒くさいので、気合いを入れずにあいまいなə(ɪやʊ) にしてなまけちゃうっていうわけ

 一つの単語にアクセントがある音節はたった一つだけ。
要は、他の音節は、アクセントがないので、全てあいまいな⑩ə、② ɪ(たまに⑧ʊ )のいずれかになるんです。
だからəの音が、英語の全ての音の中で一番多く発音されるというわけです。
だから!
əの発音がきちんと(だらしなく)できれば、英語の発音が劇的に上手くなります!

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それでは、私が長々と説明したことが本当か、実際に見ていきましょう。

例:correct

correct の2つの音節に分けられます。
アクセントがある音節は、後ろの"rect"です。
なので、アクセントのある音節"rect"の母音"e"はしっかりと/e/と発音します。
反対に、アクセントのない"cor"の母音"o"はあいまいに/ə/と発音します。
発音記号はこうなります⇩
/kərékt/

それでは練習してみましょう。赤い部分を強く、黒い部分はあいまい母音で読むんですよ☆

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例:America

A・mer・i・ca の4つの音節に分けられます。
アクセントがある音節は、2つ目の音節"mer"です。
なので、アクセントのある音節"mer"の母音"e"はしっかりと/e/と発音します。
反対に、アクセントのない他の3つの音節はあいまいに/ə/や/ɪ/と発音します。
発音記号はこうなります⇩
mérɪkə/

それでは練習してみましょう。赤い部分を強く、黒い部分はあいまい母音で読むんですよ☆

 

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例:octopus

oc・to・pusの3つの音節に分けられます。

アクセントがある音節は、最初の音節"oc"です。
なので、アクセントのある音節"oc"の母音"o"はしっかりと/ɑ/と発音します。
(覚えてますか?/ɑ/の発音は、日本語の「ア」よりももっと口を大きく開けて、(指3本が縦に入るくらい)、喉の奥の方から「ア」と言うんですよ)
反対に、アクセントのない他の2つの音節はあいまいに/ə/と発音します。
発音記号はこうなります⇩
/άktəpəs/

それでは練習してみましょう。赤い部分を強く、黒い部分はあいまい母音で読むんですよ☆

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例:elephant

el・e・phantの3つの音節に分けられます。

アクセントがある音節は、最初の音節"el"です。
なので、アクセントのある音節"el"の母音"e"はしっかりと/e/と発音します。
反対に、アクセントのない他の2つの音節はあいまいに/ə/と発音します。
発音記号はこうなります⇩
/éləfənt/

それでは練習してみましょう。赤い部分を強く、黒い部分はあいまい母音で読むんですよ☆f:id:chachachambo:20190110192009j:plain

例:Harvard

Har・vardの2つの音節に分けられます。

アクセントがある音節は、最初の音節"Har"です。
なので、アクセントのある音節"Har"の母音"a"はしっかりと/ά/と発音します。
反対に、アクセントのない2つ目の音節"vard"の母音"a"はあいまいに/ə/と発音します。
発音記号はこうなります⇩
/hάːrrd/
それでは練習してみましょう。赤い部分を強く、黒い部分はあいまい母音で読むんですよ☆

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例:television

 tel・e・vi・sionの4つの音節に分けられます。

アクセントがある音節は、最初の音節"tel"です。
なので、アクセントのある音節"tel"の母音"e"はしっかりと/e/と発音します。
反対に、アクセントのない他の音節の母音は、あいまいに/ə/や/ɪ/と発音します。
発音記号はこうなります⇩
/téləvɪʒən/
それでは練習してみましょう。赤い部分を強く、黒い部分はあいまい母音で読むんですよ☆

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このように、「アクセントのある音節は強くはっきり発音。その他の音節は弱くあいまいに発音」を心がけて発音してみてください!
必ず発音が上達しますよ!
 
次の記事では、この知識を生かして文章を読むコツを解説します!
発音を上達させたい方は必ず見てください!