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【高校英文法をやり直したい人必見】関係代名詞④「非制限用法」を丁寧に解説!

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今日は関係代名詞の非制限用法を解説します。
実は、これまで習ってきた関係代名詞は「制限用法」と呼ばれるものでした。
それに対して、今日解説するのが「非制限用法」です。

 非制限用法は先行詞と関係代名詞の間に「 , 」を置いて、先行詞に関する補足的な情報を付け加える役割をします

 先行詞が人の時には「,who」
先行詞が人以外の時には「,which」を使います。
「,that」はありません。
非制限用法は、whoやwhichを省略しません。

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それでは詳しく見ていきます。
制限用法と非制限用法の違いを比べてみてください。

 《制限用法》
The man who lives next door is a doctor.
「お隣に住んでいる男性は、お医者さんです。」
 制限用法は、「どの男性かというと、隣に住んでいる男性」という風に、the manをどの男性か特定しています

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《非制限用法》
My cousin Ken, who lives next door, is a doctor.
「私のいとこのケン(あ、ちなみに隣に住んでるんだけど)はお医者さんです」
 非制限用法のイメージはこんな感じ👇

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もうすでに、いとこのケンが誰か分かっていて、そのいとこのケンに関する補足的な情報を付け足しています

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もう一つ例を見てみましょう。

《制限用法》
We stayed at the hotel that you recommended.
「私たちはあなたがおすすめしてくれたホテルに泊まりました」
制限用法は、「どのホテルかというと、あなたがおすすめしてくれたあのホテル」という風に、the hotelをどのホテルか特定しています。 

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《非制限用法》
We stayed at the Plaza Hotel in New York, which a friend of mine recommended.

 「私たちはニューヨークでプラザホテルに泊まりました(ちなみに友達がおすすめしてくれました)」

 非制限用法のイメージはこんな感じ👇f:id:chachachambo:20170810145637p:plain

もうすでに、ニューヨークのプラザホテルというのは分かっていて、そのホテルに関する補足的な情報を付け足しています。

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 関係代名詞の非制限用法は、↑の例のように名詞(man, hotelなど)を先行詞とするだけでなく、前述の文章全体や句や節などを先行詞にすることができます

 

前述の文章全体を先行詞とする場合

例:He seemed so nervous, which was unusual for him.
「彼はとても緊張しているようだった。そんなの彼らしくなかった」
この文章は前述の文章"He seemed so nervous"を先行詞にして、「彼が緊張しているようだった」という文章に「そんなの彼らくなかった」という補足情報を付け足しています。

 

前述の節を先行詞とする場合

例:He told me that he loved me, which turned out to be a total lie.
「彼は私に”愛してる”と言った。が、結局真っ赤なウソだと分かった」
この文章は、彼が私に言った”that he loved me"を先行詞にして、「それが結局真っ赤なウソだった」という補足情報を付け足しています。

f:id:chachachambo:20170810150114j:plain この非制限用法、会話でもめちゃめちゃ使います
例えば、難しい単語の意味を説明する時にも便利です。
例: You may need to see a gastroenterologist, which is a type of doctor who specializes in digestive diseases. 
「gastroenterologist(消化器の病気を専門とするお医者さん)に診てもらったほうがいいかもしれないですね」

 

相手が言っている単語が分からなかったら
" ,which is......?" 
と聞くこともできます。

例:A: You may need to see a gastroenterologist.
  B:Which is?

細かいことは考えずに、とにかく補足的情報を付け加えたい時に使ってみましょう。
例:If I told him the truth, which I won't, what do you think would happen?
「もし私は彼に本当のことを言ったとしたら(絶対言わないけど)どうなると思う?」

 

ドラマ「フレンズ」でもこんなセリフがありました。
If he can’t handle it, he can leave, which he will.
「もし彼がそれが手に負えなかったら、私のこと振ればいいのよ。って、どうせ振るよね・・・」という感じです。

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今日習った、関係代名詞の非制限用法、自由英作文の問題で使えたら、とても便利だし、とてもかっこいいです!
 私が20歳のころの宿題を見ても、多用してます!↓
こんなちょっとの抜粋でも2か所!

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本当に使える表現なので、ぜひ使ってみてください。