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TOIEC985点を取得した元高校教員が、使える例文を用いながら、苦手な人にも分かりやすく英文法を解説します。

【高校英文法をやり直したい人必見】関係代名詞②「thatが好まれる場合」を丁寧に解説!

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前回の記事で説明した通り、関係詞とは、名詞を文章で説明したい時に使う接着剤です。

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 「ずっと読みたかった本」

 

説明したい名詞(先行詞)が人の時でも人以外の時でも使える便利なthatという関係代名詞があると、前回紹介しました。

今日は、whichやwhoではなく、thatを使ったほうが良い場合を紹介します。

先行詞に強く限定する修飾語句がつく場合

先行詞が最上級の時

最上級「最も~」って数ある中から1番ということなので、強く限定されてますよね?
なのでthatを使います。

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「あれは、今まで食べた中で最高のハンバーガーだった」

*このthatは目的格なので、省略してもいいというか、普通省略します。

(※ ↓の f:id:chachachambo:20170802213309p:plainpointf:id:chachachambo:20170802213309p:plainに詳しく書きます)

 

先行詞に序数(the first, the secondなど)がつく時

「最初の~」「2番目の~」って数ある中から最初、2番ということなので強く限定されますよね?
なのでthatを使います。

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「私を泣かせた最初の映画はアルマゲドンだった」

 

先行詞が"the only ~" の時

「唯一の~」って強く限定されてますよね?なのでthatを使います。

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「私にとって大切な唯一のものは君だよ」
*matter【動】重要である

 

先行詞が"the very ~" の時

veryは副詞「とても」の他に形容詞で「まさにその、ほかならぬ」という意味があります。強く限定されているので、thatを使います。
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「これが、まさに私に起こったことだ」

 

先行詞が"the same ~" の時

 「同じ~」というのもたくさんある中から同じものということで強く限定されるので、thatを使います。

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「私の息子は私が通ったのと同じ学校に通う予定だ」

 

先行詞がall, anything,nothingなどの場合

先行詞がall, anything, nothing, everything, nothing, much,littleの時はthatを使います。

all+名詞、every+名詞、any+名詞、no+名詞が先行詞の時もthatが好まれます。

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「それが大切である全てだ」→「それが一番大切だ」

*count【動】価値がある、重要である

 

先行詞が人+人以外の時

f:id:chachachambo:20170801232231p:plain「警察は行方不明になっていた男性と犬を発見した」

 

先行詞がwhoの時

先行詞who「誰が」の後に関係代名詞whoを続けたらwho whoになってしまうので、thatを使います。

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「常識を持った誰がそんなことをするというのだ?」

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さっき紹介したこの文章

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日本語にすると「あれは、今まで食べた中で最高のハンバーガーだった」となるので、間違えてこんな↓文章を書いてしまう高校生がたまーにいます。

例:× That was the best hamburger that I have ever lived.

「あれは、今まで生きてきた中で最高のハンバーガーだった」

日本語にしたら正しい文章に聞こえますが、この文章は間違いです!
「なんで?正しいでしょ?」と思った人は、もう一度関係代名詞を復習しましょう。

 詳しく見ていきます。
昨日と同じような方法で文を作っていきましょう。

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「最高のハンバーガー」どんなハンバーガーかというと「私が今までにそれを食べた」
「ハンバーガーを食べる」はOK。
ここからスタートして、

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という風になります。

では、間違った文章を見てみましょう。f:id:chachachambo:20170802222158p:plain

「最高のハンバーガー」どんなハンバーガーかというと「私は今までにそれを生きた」
「ハンバーガーを生きる」はおかしいですよね。
なのでこの文章は間違いということになります。

日本語訳に引っ張られておかしな文章を書かないようにしましょう。
日本語と英語は全く違う言語なんだから、日本語をそのまま英語にしてもダメです
大切なのは、文法をしっかりと理解して、たくさんの英語に触れて、正しい英語を感覚で身につけることです
そのためには、本当にたくさんの英語を聞いて、読んで、そして間違いを恐れずに使ってみることです。
さらに、間違いを訂正して、もう一度使ってみましょう。
英語習得はその繰り返しです。