元教員が分かりやすく教える英文法

ばか丁寧な高校英文法

TOIEC985点を取得した元高校教員が、使える例文を用いながら、苦手な人にも分かりやすく英文法を解説します。

【高校英文法をやり直したい人必見】動名詞④「目的語に動名詞をとる動詞」を丁寧に解説!

スポンサーリンク

これまで勉強してきた通り、
動名詞とは、《~ing》の形で、
動詞が名詞の役割をします。

似たようなものに
《to+動詞の原形》名詞的用法
がありました。

この2つの違いについては以前説明しました。

 

ポイント

《~ing》はすでに実行していること
(その動作がすでに存在している)

 

《to+動詞の原形》はこれからすること

  

というニュアンスがあるということを頭に入れておくと、今日勉強する内容が分かりやすいと思います。

 

①後ろに《to+動詞の原形》しか置けない動詞

hope《to+動詞の原形》
「~することを望む
 例:I hope to see you again.
 「あなたにもう一度お会いしたい」

     ×I hope seeing you again.
  ↑これはダメってこと。

 

wish《to+動詞の原形》
 「~することを願う」
 例:I wish to have a baby boy.
 「男の赤ちゃんが欲しい」

mean《to+動詞の原形》
 「~しようとする」
 例:I was meaning to call you.
 「電話しようとしてたのよ」

expect《to+動詞の原形》
 「~することを期待する、予期する
 例:I didn't expect to see you here.
 「あなたとここで会うなんて思わなかった」 

plan《to+動詞の原形》
 「~することを計画する」
 例:We're planning to visit Boston this summer.
 「この夏ボストンを訪れる計画を立てている」

decide《to+動詞の原形》
 「~することを決める」
 例:We've decided to marry!
 「結婚することに決めました!」

agree《to+動詞の原形》
 「~することを同意する」
 例:He's agreed to take over the position.
 「彼はその仕事を引き継ぐことを同意した」

offer《to+動詞の原形》
 「~することを申し出る」
 例:He offered to give me a ride.
 「彼は私に車で送ろうかと申し出た」

promise《to+動詞の原形》
 「~することを約束する」
 例:He promised to pay me back.
 「彼は私にお金を返すと約束した」

refuse《to+動詞の原形》
 「~することを拒否する」
 例:Some designers refused to dress Melania Trump for the inauguration.
「メラニア・トランプが就任式で着る服をデザインするの拒否したデザイナーもいた」

manage《to+動詞の原形》
 「なんとか~する」
 例:I overslept but managed to make it to school on time.
 「寝坊したけど、なんとか学校に時間通りに到着した」
  *oversleep【動】寝過ごす *make it to O【動】Oにたどりつく
  *schoolにtheが付かない理由は前に説明しました!

deserve《to+動詞の原形》
「~する権利がある」
 例:The victims deserve to know the truth.
 「被害者たちは真実を知る権利がある」

arrange《to+動詞の原形》
 「~するよう手配する」
  例:We'll arrange to make it happen.
 「それが実現するよう手配いたします」
 *makeは使役動詞。「それが起こるようにさせる」→「実現させる」

fail《to+動詞の原形》
 「~できない」
 例:What happens if I fail to pay a court-ordered fine?
 「もし裁判所に命じられた罰金を払えなかったらどうなるの?」
  *fine【名】罰金

afford《to+動詞の原形》
 「~する余裕がある」
  例:I can't afford to go out tonight.
 「今夜は出かける余裕がない」

 

さっき言った
《to+動詞の原形》はこれからすること
っていうニュアンス分かりますか?

例えば、
hopeは「これからすることを望む」
expectは「これからすることを期待する」
refudeは「これからすること拒否する」 

ほら、

《to+動詞の原形》はこれからすること

っていう意味が分かるでしょ?

 

 

 

f:id:chachachambo:20170707221841p:plain f:id:chachachambo:20170707221841p:plain f:id:chachachambo:20170707221841p:plain

(休憩。牛には何の意味もありません。例文作るの地味に大変なのよ)

②後ろに《~ing》しか置けない動詞

enjoy《~ing》
 「~することを楽しむ」
 例:I enjoyed meeting you.
 「あなたにお会いできて楽しかったです」

admit《~ing》
 「~したことを認める」
 例:One of the boys admitted breaking the wall.
 「男の子と一人が壁を壊したことを認めた」 

deny《~ing》
 「~したことを否定する」
 例:They denied stealing the money.
 「彼らはお金を盗んだことを否定した」

give up《~ing》
 「~することを諦める、やめる」
 例:It's been three years since my dad gave up smoking.
  「父が禁煙してから3年がたつ」

finish《~ing》
 「~し終える」
 例:Have you finished reading the newspaper yet?
 「もう新聞を読み終えた?」

quit《~ing》
 「~するのをやめる」
 例:Quit playing games.
 「駆け引きをするのはやめよう」
  *play gamesで「(恋愛の)駆け引きをする」と言う意味もあります

put off《~ing》
 「~するのを延期する」
 例:I've been putting off going to the dentist.
 「歯医者に行くのを延期している」

avoid《~ing》
 「~するのを避ける」
 例:It's better to avoid travelling during  the rush hour.
 「ラッシュアワーに移動するのは避けたほうがいい」
   *travel【動】移動するの~ingは "l" を重ねてtravelling
   *この文章の主語"it”は仮主語で、本当の主語はto avoid以下

mind《~ing》
 「~するのを嫌がる」
 例:We don't mind waiting for you here. 
 「ここであなたを待つの嫌じゃないです」
     ⇒「待ってもいいですよ」

consider《~ing》
「~することを考える」
 例:Have you considered applying for the job?
 「その仕事に応募することを考えてみた?」
  *apply for O【動】Oに応募する

imagine《~ing》
 「~することを想像する」
 例:I can't imagine living without you.
 「あなたなしの生活なんて想像できない」

 

さっき言った
《~ing》はすでに実行していること
(=その動作がすでに存在している)
っていうニュアンス分かりますか?

例えば、

finishは「すでに行っていることを終える」
admitは「すでに行っていることを認める」
quitは「すでに行っていることをやめる」

ほらね?

《~ing》はすでに実行していること
(=すでに存在していること)

でしょ?

  f:id:chachachambo:20170707224127p:plain  f:id:chachachambo:20170707224038p:plain   f:id:chachachambo:20170707224141p:plain   f:id:chachachambo:20170707224304p:plain   f:id:chachachambo:20170707224038p:plain

 (あと少し!がんばれ、みんな!頑張れ、自分!)

 

③どちらも置けるけど、意味が変わる動詞

forget《~ing》
(過去に)~したことを忘れる」
 例:I won't forget meeting him last summer.
 「彼と昨年の夏に会ったことを決して忘れない」.

forget 《to+動詞の原形》
 「(これから)~するのを忘れる」
  例:Don't forget to meet him after school today. 
 「彼と今日の放課後会うの忘れないでね」

 

remember《~ing》
 「(過去に)~したことを覚えている」
 例:I clearly remember locking the door.
 「ドアの鍵を閉めたことをはっきりと覚えている」

remember 《to+動詞の原形》
 「忘れずに(これから)~する」
 例:Please remember to lock the door when you go out.
 「出かけるときに、忘れずにドアの鍵を閉めてね」 

 

regret《~ing》
 「(過去に)~したこと後悔する」
 例:I deeply regret saying that to him.
 「彼にそう言ったことを深く後悔している」

regret 《to+動詞の原形》
 「残念ながら(これから)~する」
 例:We regret to inform you that we will not be renewing our contract with you.
 「残念ながら、契約を延長しないことをお知らせいたします」

 

need《~ing》
 「~される必要がある」
 例:This jacket needs cleaning.
 (=This jacket need to be cleaned.)
 「このジャケットは洗われる必要がある」
 例:The batteries in the remote need changing.
 (=The batteries in the remote need to be changed)
 「リモコンの電池は換えられる必要がある」 

need 《to+動詞の原形》
 「~する必要がある」
 例:He needs to work a lot harder.
 「彼はもっと必死に働く必要がある」

 

try 《~ing》
 「~を試しにやってみる」
   ※試しにやってみて、実際にやった
 例:I didn't like the way the furniture was arranged, so I tried moving the sofa to the other side of the room.
 「家具の配置が好きじゃなかったので、ソファを試しに反対側に動かしてみた」

try《to+動詞の原形》
 「~しようとする」
   ※必ずしもできたとは限らない、いやむしろできない時に使う
 例:I tried to move the piano, but it was too heavy.
 「ピアノを動かそうどしてみたけど、重すぎた」
  (ちなみに模様替え好きの私の母はピアノを一人で動かします笑)

 

厳密に言うとlikeも意味が異なる動詞に分類されます。

like《~ing》
 「~することが好き」
 例:I like cleaning the kitchen.
 (=I enjoy cleaning the kitchen)
 「キッチンを掃除するのが好き」

like 《to+動詞の原形》
 「~するのがいいと思う」
 例:It's not my favorite chore, but I like to clean the kitchen once a week.
 「大好きな家事ではないけれど、週に一度キッチンを掃除するのがいいと思う」

    ※外国の英文法の本にはこう書いてあります。"I think it is a good thing to do, but I don't necessarily enjoy it"「するのがいいことだとは思うけど、必ずしも好きというわけではない」

 

stop《~ing》
 「~することをやめる」
 例:Stop procrastinating! You have a test tomorrow, right?
 「ダラダラ先延ばしにするのをやめなさい!明日試験があるんでしょ?」
 *procrastinate【動】先延ばしにする *会話でよく使う動詞です

stop《to+動詞の原形》
 「~するために止まる」
 *この《to+動詞の原形》は副詞的用法の目的「~するために」です
 例:We stopped to get a cup of coffee at a Starbucks.
「スタバでコーヒーを飲むために立ち止まった(立ち寄った)」

 

Phew! 終わり!

 

                   f:id:chachachambo:20170709173154j:plain

            f:id:chachachambo:20170608224542p:plain