受動態というのは、能動態では目的語(O)だったものを主語にして
「~される」という意味にする表現です。
この図でも、能動態の文では目的語(O)だったhimが主語になって
He is loved by many people.
「彼は多くの人々に愛されている」
となっています。
じゃあ、目的語が二つある文↓(第4文型)の時にはどうするでしょう?
第4文型(SVOO)の受動態
My friend told me the good news.
S V Oに Oを
「私の友達は私に良い知らせを伝えた」
答えは・・・2パターンの受動態の文ができる!です。
パターン①
「~に」にあたるO1を主語にする
「私は友達によって良い知らせを伝えられた」
パターン②
「~を」にあたるO2を主語にする
「良い知らせは友達によって私に伝えられた」
ここで注意するのは、meの前にtoが来ることです。
二つ目の例です。
My boyfriend bought me a ring.
S V Oに Oを
「私の彼氏は私に指輪を買った」
パターン①
「~に」にあたるO1を主語にする
この文章は×です。
「私は買われた」になってしまうので、人を主語にすることができません。
パターン②
「~を」にあたるO2を主語にする
「指輪が私の彼氏によって私に買われた」
ここで注意するのは、meの前にforが来ることです。
toを使う場合とforを使う場合があるのはなぜ?
★toを使う場合・・・必ず相手がいる動詞の時
(例:give, teach, tell, lend, send)
例:The information was given to the police by the witness.
「その情報は目撃者によって警察に与えられた」
★forを使う場合・・・相手がいなくてもできる動詞の時
(例:buy, make, find, cook)
例:The dress was made for me by my grandmother.
「そのドレスは祖母によって私のために作られた」
(この説明、なんか懐かしいですよね?ここを参照)
それでは、SVOC(第5文型)の文章は受動態にできるでしょうか?
答えは・・・できます!
第5文型(SVOC)の受動態
(第5文型の文はO=Cの関係が成り立つの覚えてますか?)
The news made me so happy.
S V O C
「そのニュースは私をとても嬉しくした」(私=嬉しい)
=「そのニュースを聞いて私はとても嬉しかった」
今日は以上です。
ここからは英語が得意な人が読んでください。
ここで紹介した第4文型、第5文型から受動態に書き換えた文。
はっきり言って、少し不自然な感じがします。(教えといてなんなんだ!?笑)
なぜかというと、英語という言語は、
新情報は旧情報より後に置く(文末が多い)というルールがあります。
新情報・・・聞き手にとって新しい情報(名詞ならaが付く)、予測できないもの(=注目の情報)
旧情報・・・聞き手にとって既に知っているもの(名詞ならtheが付く)、予測できるもの
いきなり新情報を文頭にボンと置かれるより、
旧情報→新情報の順番のほうが聞き手も安心するでしょ?
では、このルールををふまえて一つ目の例文で見てみましょう。
The good news was told to me by my friend.
新情報
(文末にあるということはby my friendが新情報)
わざわざ受動態にしてby my friendを文末に置く時は
by my friendに注目を置いて「他の誰でもない、私の友達によって伝えられたのだ!」と言いたい時。
普通に「友達がいいニュースを伝えてくれた」なら能動態の
My friend told me the good news.
で大丈夫です!
二つ目の例文
A ring was bought for me by my boyfriend.
旧情報
文頭にあるということはa ringは旧情報?でもaが付くということは新しい情報じゃないの?なんか不自然な文章。
普通にMy boyfriend bought me a ring.
でよくないですか?笑