品詞の次は文の要素を勉強します。
「品詞」:単語の「名前」
「要素」:単語の「働き」
単語の品詞(名前)は変わりませんが、
要素(働き)はどんな文に置かれるかで変わります。
例えば、hamburgersという単語を見てください。
例①の文章では、
「名詞」という品詞(名前)で、
「目的語」という要素(働き)です。
例②の文章では、
「名詞」という品詞(名前)で、
「主語」という要素(働き)です。
さっき言った
「単語の品詞(名前)は変わりませんが、
要素(働き)はどんな文に置かれるかで変わる」
という意味が分かりましたか?
それでは詳しく解説していきます。
文の要素(働き)は
S(主語)、V(動詞)、O(目的語)C(補語)
の4つです。
それ以外はM(修飾語)で表します。
それでは、S,V,O,C,Mそれぞれの説明を見ていきましょう。
S,V,O,Cの説明
主語(S)
「~は」「~が」にあたる語(句)
例:I am Kelly.
例:She lives in New York.
動詞(V)
主語について「~する」「~である」などと述べる語(句)
・自動詞…目的語がいらない
(自分だけで成立する動詞)
例:I answered.
S V
・他動詞…目的語(O)がいる
(動詞の後に目的語を置く)
例:I love you.
S V O
・句動詞…副詞や前置詞と結びついてひとつの動詞として働く
例:I agree with you.
S V O
※agree with Oで「Oに賛成する」という句動詞
例:I take care of my sister.
S V O
※take care of Oで「Oの世話をする」という句動詞
目的語(O)
動詞が表す動作の対象となる語(句)
「■を~する」「■に~する」の■にあたる語(句)
例:He teaches English.
S V Oを
例:I respect him.
S V Oを
例:
S V Oに Oを
(この文はmeもEnglishも目的語)
補語(C)
SやOと=の関係になるもの
◎主格補語:主語と=の関係になるもの
例:I am happy.
S V C
「私=幸せ」
例:He
S V C
「彼=幸せに見える」
◎目的格補語:目的語(O)と=の関係になるもの
例:
S V O C
「彼は私=幸せに作る(する)」
修飾語(M)
上記のS,V,O,Cにならない語(句)
例:I go to school every day.
S V M M
例:He sent a letter to his uncle.
S V O M
※基本的に、前置詞(to, in, fromなど)が出てきたらそれ以降はMと思って大丈夫!
(句動詞の一部の前置詞の場合は除く)
英語は、このS,V,O,C,Mを並べて文章を作りますが、
並べ方はたった5つだけ!
英語ってなんてシンプルな言語なのでしょう!!!!!
日本語は
「Kenは昨日クッキーを食べました」
「昨日Kenは食べました、クッキーを」
「昨日クッキーを食べましたKenは」
単語の並び方を変えても意味は同じです。
でも英語でこれをしてしまうと・・・
「Kenは昨日クッキーを食べました」
⇒ Ken yesterday cookies ate.
「Kenは食べました、昨日、クッキーを」
⇒ Ken ate yesterday cookies.
「昨日クッキーを食べましたKenは」
⇒Yesterday cookies ate Ken.(怖い)
と意味が通じません。
なので、英語は、これから説明する5つの並べ方通りに単語を並べて文章を作ります。
その並べ方のことを文型と呼び、 5つの並べ方を
「第1文型」「第2文型」のように呼びます。
それではいってみましょう!
第1文型
S V
例:The bell rang.
S V
「ベルが鳴った」
例: My cousins
S V (M)
「いとこ達はシアトルに住んでいる」
例:I run for an hour every morning.
S V (M) (M)
「私は毎朝1時間走ります」
第2文型
S V C
※S=Cの関係が成り立つ
例:I am a student.
S V C
「私は学生です」(私=学生)
例:You
S V C
「君はとても緊張しているように見えます」
(君=緊張)
例:They remained silent after the bell.
S V C (M)
「彼らはチャイムの後も静かにしていた」
(彼ら=静か)
第3文型
S V O
※OがVの動作の対象
例:I
S V O
「私はあなたを愛しています」
例:I
S V O (M)
「私は彼のために朝食を作りました」
例: I will marry
S V O (M)
「私は彼と来年結婚する予定です」
※marry O【動】Oと結婚する
(marry withではない!)
例:We discussed the
S V O
「私たちはその問題について話し合った」
※discuss O【動】Oについて話し合う
(discuss aboutではない!)
例:She resembles her mom.
S V O
「彼女はお母さんに似ている」
※resemble O 【動】Oに似ている
(resemble to や resemble withではない!)
例:I run a small coffee shop.
S V O
「私は小さなコーヒーショップを経営しています」
※run【動】走る(自動詞→Oがいらない)
を経営する(他動詞→Oがいる)
第4文型
S V Oに Oを
例:She
S V Oに Oを
「彼女は私に指輪を見せた」
→She showed her ring to me.
S V O (M)
(※前置詞以降はMになるので、to meはMになる)
例:Her fiance bought her a ring.
S V Oに Oを
「彼女の婚約者は彼女に指輪を買った」
→ Her
S V O (M)
(※前置詞以降はMになるので、for meはMになる)
第4型から第3文型に書き換えた時、toとforを使う場合があるのはなぜ?
★toをとる動詞:必ず相手がいる動詞
(例:give, teach, tell, lend, send)
★forをとる動詞:相手がいなくてもできる動詞
(例:buy, make, find, cook)
例:
※teach(taught)は必ず相手がいる(相手がいないとできない)動詞なのでto
例:
※cookは相手がいなくても(一人でもできる)動詞なのでfor
toとforだけじゃない!askの時はof
「君に頼み事をしてもいい?」
※askのときはofと覚えよう!
第3文型と第4文型、伝わるニュアンスが違う!
先ほどの文章を例にして見てみましょう。
My boyfriend cooked me dinner(第4文型)
この文は、2つある目的語meとdinnerに対する比重が同等です。
一方、
My boyfriend cooked dinner for me(第3文型)
この文は、文末に置かれたto meに重きが置かれて、強調しているようなニュアンスが伝わります。
(※英語は、新しい情報や目立たせたい語を文の後ろの方に置くというルールがあるからです)
第5文型
S V O C
※O=Cの関係が成り立つ
例:He
S V O C
「彼は私=とても幸せに作る」
⇒「彼は私をとても幸せにしてくれる」
例:I
S V O C
「私は数学の授業=面白いと見つけた」
⇒「私は数学の授業が面白いと思った」
(こういうfind OCの文章は並び替え問題で試験に出るかもよ!)
makeは第3文型、第4文型、第5文型に使えるので注意
例:≪第3文型≫
S V O
「彼女はクッキーを作った」
例: ≪第4文型≫
She made me cookies.
S V Oに Oを
「彼女は私にクッキーを作った」
※私 ≠ クッキー
例: ≪第5文型≫
She made me so angry.
S V O C
「彼女は私を怒らせた」
※私=怒っている
以上が5つの文型です!
これ以上文型はありません\(^o^)/
自分で英語を話すとき、書くときもこの並べ方にすればいいんです!!
並べ替え問題の時も文型を意識して解けばラクチン!
英語ってなんて簡単
こんな感じで、ひとつひとつ丁寧に勉強していけば、怖いものなし\(^o^)/
第1章はこれで終わりです。
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定期試験対策にどうぞ!